ワイルドカード争いが激しさを増す中、ブルージェイズは0.5ゲーム差で追うレンジャーズとのシリーズに臨むため、テキサスへ向かった。
その遠征を前に、ルーキーたちがそろってカウボーイ姿に変身した。カウボーイハットにチェック柄のノースリーブシャツ、カットオフジーンズ、ブーツ。まるで西部劇から飛び出してきたような格好で、バスに乗り込んだ。
岡本和真やトレイ・イェサベージらも、この「テキサス仕様」で登場した。
ブルージェイズのレポーター、ヘーゼル・メイさんによると、今回のアイデアを出したのはベテランのマックス・シャーザーだったという。マイルズ・ストローによれば、シャーザーは数日前にこのアイデアを見せていたそうで、今回のルーキーたちにぴったりの企画として実現した。
ナショナルズも負けてはいない。今年はアメリカ建国250周年ということで、ワシントンDCに拠点を置くナショナルズは建国の父、そして1人は巨大なハクトウワシに仮装をしている。
MLBでは昔から、ルーキーが遠征などでユニークな格好をする“新人恒例行事”が行われてきた。かつては「hazing(新人いじり)」の一環として、女性用の服など、本人が望まない恥ずかしい格好をさせるケースもあった。しかし、MLBは2016年にこうした行為を禁止。現在は、チームの結束を深める、より楽しいイベントへと変化している。
仮装とはひと味違う「新人の洗礼」もある。
「はじめてのお使い」ならぬ、コーヒー買い出しだ。
カブスの本拠地、リグレー・フィールドを訪れるチームでは、ルーキーがユニフォーム姿でスターバックスへ向かい、チームメートやスタッフのコーヒーを買う「Coffee Run」が恒例になっている。
今年はホワイトソックスは26杯、アスレチックスが27杯、タイガースはなんと34杯を注文。タイガースではA.J.ヒンチ監督が、ルーキーたちを困らせようと、わざと複雑な注文を用意したというが、頼まれたルーキーだけでなく、注文を受ける店員も頭を抱えたのではないだろうか。
ブルワーズのルーキーたちは昨年、動物園に変身している。ジェイコブ・ミジオロウスキーがキリン、ほかのルーキーたちもライオンやゾウなどの動物に扮装。さらにベテラン選手たちは飼育員役を務めるなど、チームの息はぴったりだ。
このイベントが行われたのは昨年9月21日。シーズンもいよいよ終盤に差しかかる時期だった。
となれば気になるのは、今年だ。ブルワーズのベテランたちは、そろそろ今年の「新人用コスチューム」を準備している頃だろうか。
MLBのルーキーたちにとって、プレー以外にも忘れられない新人の思い出になるはずだ。