ヤンキースとマイナー契約を結んだ前田健太(37)が5日(日本時間6日)から、遠征地のペンシルベニア州リーハイバレーで3Aスクラントンのチーム本隊に合流している。6日(同7日)にはブルペン入り。9日(同10日)のリーハイバレー(フィリーズ傘下)戦での移籍後初先発に備えた。新天地でメジャー昇格を目指すマエケンが“あること”を訴えた。
「カブスをオプトアウト(契約破棄)したときに僕が、解雇になったと思っていろんな人から『大丈夫ですか?』って連絡がきて…。調子が上がったタイミングでオプトアウトするのは、アメリカではけっこう一般的なことなんですけど、そのあたりがなかなか伝わるのが難しいみたいで、心配されてしまいました。ある程度、次の契約先に自信があるときに行使する権利なのでね」
今回のカブス退団は決して解雇されてフリーエージェントになったわけではない。「クビ」になった思った関係者やファンから、前田を案ずるメッセージが多数、届いたという。周囲の気づかいに感謝する一方で誤解を解きたいという思いもあったようだ。そして今、5月中旬にカブスとマイナー契約を結んだ直後より、確実に状態は上向いている。
「だいぶ“元の自分”を取り戻すことができています。タイガースにいた去年よりもいい状態です。年齢を重ねて、衰えたとか全然、感じていないです」
直球の球威は戻り、7月29日のインディアナポリス戦では2023年にトミー・ジョン手術から復帰後、最速となる94.2マイル(152.6キロ)をマークした。フォーシームの平均球速は92マイル(148キロ)で広島カープ在籍時代を上回っているという。
現状、メジャー昇格候補として1番手の先発は、右腕のアラン・ワイナンス(29)。チーム内でメジャー40人枠の契約を持つ唯一の投手でマイナーでは、9勝0敗、防御率1.27と圧倒的な成績を残している。今季はすでにメジャーで3試合に登板(9回1/3、0勝1敗、防御力8.68)。おそらく前田はワイナンスの次点、昇格待ちの2番手だ。
前田はマイナー契約のためメジャー40人枠に入るため、メジャー契約を勝ち取る高いハードルがある。成績がいい、調子がよければ、すぐに昇格できる、という問題ではない。日本で2軍から、1軍に上るのとはシステムが異なる。マエケンがマイナーで質の高い先発登板を続けることが大前提ではあるが、メジャー復帰は今までよりも現実味を帯びていることは間違いない。
