【一問一答】千賀滉大、救援への適応進む 「クローザーだからという特別な感覚はない」

August 20th, 2026

マイケル・ジャクソンの「Beat It」の曲に合わせてメッツの千賀滉大がフィールドに出ると、観客から歓声が上がる。

パドレスとの3連戦最終戦では、九回に登板。98.6マイル(約159キロ)の速球を安打にされるなど、2安打1四球で1失点を喫したが、最後は併殺打に仕留めて試合を締め、4試合連続セーブとなった。

先発とは異なる準備を求められる中、九回を任される機会も増えている。試合中の準備や球数の調整、コンディション管理など、救援投手としての役割を千賀はどう受け止め、どのように適応しているのか。

――グリーン監督代行や編成部長から、ブルペンへの適応が早いと評価されています。実際に救援として投げる難しさは

「正直、まだ慣れていないですけど、やるしかないという気持ちです。ただ、『いつマウンドに行くか分からない』という状況より、自分の役割や出番があるかどうかがはっきりしているほうが準備はしやすいです。ロングリリーフのような役割だと、経験豊富な中継ぎの投手たちよりも気持ちを作るのに時間がかかります。でも、先が読めない状況だった以前より、今のほうがやりやすいですね」

――九回を任される機会も増えています。試合展開を見ながら、どのくらいから準備を始めますか

「試合展開にもよりますけど、六、七回あたりから気持ちを作っていく感じです。少しずつ試合に入り込んでいくイメージですね。日本でもアメリカでも、準備の仕方自体はあまり変わらないと思います」

――先発とは準備の仕方も違います。投球数などで意識していることは

「意図的に球数を増やすことはないですけど、減らすこともなく、なるべくいつも同じくらい投げています。例えば9球くらいに極端に絞ってしまうと、ほかの変化球を投げる機会がなくなります。僕は3~4球種だけじゃなく、7球種くらい投げるピッチャーなので、全部の球種を忘れずに準備するためには、それなりに球数も必要になります。力を入れて投げる球は少しだけなので、時間はかかりますけど、自分なりに調整しています」

――明言はされていませんが、クローザーとしての登板が増えています。この役割をどう捉えていますか

「正直、全然何とも思っていないです。『デビン(本来の抑え)の代わり』くらいにしか思っていないです。周りが盛り上がっていても、自分の中では『クローザーだから』という特別な感覚はなくて、言われたポジションで一生懸命投げているだけです。最初は七回か八回と言われていたのが、デビンがいなくなったことで九回になっただけなので。緊張もないですし、ただ場所が変わっただけ。いつも通りの仕事をする、という感覚です」

――体の状態や、マウンドでの感覚はいかがですか。

「やっと体を思うように扱えるようになってきました。マウンド上での『自分自身との闘い』は、マウンドに上がる前に終わらせることができています。今は純粋にバッターとの対戦に集中できる状態を作れているので、いい感じだと思います」