マウンドを降りる背番号34にニューヨークのファンはスタンディング・オベーションで好投をたたえた。六回1死。千賀はマンシーに四球を与え、101球。3−1とリードを保ち、中継ぎ投手陣に託した。昨季のワールドシリーズ王者相手に六回途中1失点で乗り切り、チームの勝ち越しに導いた。
「本当にいろいろなことを駆使しながら、いろいろな球を使いながらやれたかなと思います」
注目された大谷との対決。一回、1ボールからの2球目。真ん中低め、95マイル(約153キロ)の直球をライトの2階席に運ばれる18号先頭打者ホームランを食らった。「彼がすごい選手なのは分かっていますし、彼じゃなくても打たれていた球」。三回1死では3球三振。五回1死一塁ではセンターフライに打ち取り、対戦成績は3打数1安打だった。
一回は無死二、三塁のピンチが続いたが、スミスの浅いセンターフライでタッチアップを狙ったベッツをテイラーが好返球でアウトにした。二、三回は三者凡退。四、五回は先頭打者を出塁させるが、要所を締めて得点を許さなかった。
打線は一回にアロンソが10号2ランですぐさま逆転し、大谷の一発で傾いたドジャースへの流れをすぐに引き戻した。千賀の後を3投手が無失点リレー。昨季のナ・リーグ優勝決定シリーズでは2勝4敗で敗退した相手に2勝1敗で勝ち越した。
チーム防御率2.81はメジャー30球団トップ。千賀はナ・リーグトップに立つ防御率1.46の好成績で貢献している。
「本当にみんなでいい成績を出しているとリズムもいいですし、みんなが頑張っていると自分も頑張らなきゃという、チームのいい雰囲気ができていると思う。僕も含めみんなで盛り上げていけたらと思います」
6月2日からはドジャースタジアムで4連戦が待つ。千賀の次回先発は、通常のローテーションなら中5日で5月31日(日本時間6月1日午前5時10分)のロッキーズ戦(ニューヨーク)。仮にその次が中4日の場合、6月5日(同6日)に再び、ドジャースと対戦する可能性がある。メッツはフィリーズを2ゲーム差で追うナ・リーグ東地区2位。2015年以来、10年ぶりの地区優勝へ千賀はエースとして投手陣を引っ張る。
