2年にわたるケガ続きのシーズンの後、千賀滉大(33)投手はオールスター選出を果たした2023年の状態を再現しようとはしていない。
現在の自分という投手により適した投球動作にするための変更を模索している。
「メカニクスの修正が一番。それを修正するために24年のあのケガから治すことをこのオフに取り組めたことがいい方向に向かって、体が十分、戦える状態になっているとすごく感じる」
千賀が「非常に良い登板だったと思います」と振り返った通り、7日のカージナルス戦で2回2/3を投げ、ソロ本塁打2本を浴びる内容でオープン戦初登板を終えた。
メッツのカルロス・メンドーサ(46)監督は「非常に良い兆候だ」と語った。
「キャンプ序盤にサブグラウンドでのライブBPを見ていた時から、それは分かっていた。私がここに来てからの2年間、見たことがないような状態だ。(キャンプ)初日から94〜95マイル(約151〜153キロ)を計測し、実戦初登板となった今日、97〜98マイル(約156〜158キロ)をマークした。キレも抜群だ。健康でそれが今の姿に表れている」
千賀にとってオープン戦初登板となったが、これまでキャンプ地のサブグラウンドで予定通りに投球を重ね、肩を作ってきた。そのおかげで、三回のマウンドにも上がることができた。
洗練された投球動作、その詳細について試合後に語るには長すぎると千賀は冗談を飛ばしたが数球のフォーシームで98マイル(約158キロ)超えを計測した。
許した2失点は、いずれもソロだった。
二回、ジョシュア・バエズ(22)が初球、97マイル(約156キロ)のフォーシームを捉え、左中間フェンスを越える本塁打を放った。ミゲル・ウグエト(23)は、1ボール2ストライクからのフォークに食らいつき、レフトフェンスをわずかに越える一打を放った。
この日の千賀は、その他に1安打を許したのみで、無四球2三振だった。投球数50球のうち、34球がストライクだった。
千賀は「この世界は必要とされる選手は残るし、そうでなければいらなくなる世界。それははっきり分かっている。自分に言い聞かせて、まだアメリカにきて何も成し遂げていないと強く思っているからこそ、もう少し頑張りたいと思っていいオフを過ごせたと思っています」と語った。
千賀は、右肩と左ふくらはぎの負傷で2024年はわずか1先発に終わったが、昨季はメジャー22先発で7勝6敗、防御率3.02の成績を残した。
昨季、7勝3敗と好スタートを切った時でさえ、千賀は本来の状態ではないと感じていた。その後、6月に一塁ベースカバーの際に右太もも裏を負傷。7月に復帰したものの本来の投球を取り戻せず、9先発で防御率5.90に終わり、最後はマイナーでシーズンを終えた。
メンドーサ監督は「負傷した後の千賀にとって、容易なことではなかった」と語った。
メジャー4年目を迎える千賀は、通算20勝13敗、防御率3.00の成績。
今春、メンドーサ監督は右腕の取り組みに並々ならぬ意欲を感じている。
指揮官は「千賀は非常にプロフェッショナルだ。オフにしっかりと準備してきたことを評価すべきだ。今季は球を投げる際の強度や動作など、これまでとは違う姿が見て取れる」と述べた。
その変化はフィールド外でも明らかだ。
メンドーサ監督は「クラブハウスで千賀が笑顔で過ごし、チームメートとより多くの交流を持つ姿がある。治療室で処置を受けていることもない」と語った。