千賀、制球難で三回途中7失点 レギュラーシーズン最短降板

球速低下も「次回までに修正可能」と前向き

April 12th, 2026

アスレチックス11ー6メッツ】ニューヨーク/シティフィールド 4月11日(日本時間12日)

うつむきながらマウンドを降りる千賀滉大に、球場から大きなブーイングが飛んだ。

2回1/3、72球を投げ、2本塁打を含む8安打2四球7失点で降板。メジャー4年目にしてレギュラーシーズンでは自己最短の登板で、1試合2被本塁打、7失点、押し出し四球はいずれも自身初の“不名誉な記録”となった。

ここまでの2試合は好投が続いていた。

3月31日のカージナルス戦では6回4安打2失点9三振、4月5日のジャイアンツ戦では5回2/3を投げて5安打2失点7三振と安定した内容だった。

チームは3連敗中。千賀には連敗ストッパーの期待がかかったが、序盤から打ち込まれ、三回途中で早々にKO。試合の流れをつかむことはできなかった。それでもチームは七回に1点差まで追い上げたが、八回には5番手のウィーバーが3ランを含む4失点と崩れ、チームは4連敗を喫した。

初回、ローレンス・バトラーに対し、内角高め97.4マイル(156.8キロ)の速球を詰まらせながらも左前へ運ばれ、無死の走者を背負う立ち上がり。それでも後続を断ち、無失点で切り抜けた。千賀は「ブルペンでも悪くなかったし、きょうはどうなるんだろうという立ち上がりではなかった」と振り返った。

しかし、二回に先頭のジェイコブ・ウィルソンに外角94.3マイル(151.7キロ)を中前へ運ばれ先頭打者を出すと続くジェフ・マクニールにも初球のスイーパーを中前へ運ばれ、無死一、二塁のピンチとなった。

その後は粘られる展開が続き、三振で1死を奪うも、四球で満塁とし、さらに押し出し四球で先制点を献上。野選も絡み、この回だけで2点を失い、28球を要する苦しい内容となった。

三回も流れは止まらない。先頭打者に二塁打を許すと、タイラー・ソダーストロムに本塁打を浴びるなど長打攻勢を許した。さらに守備の乱れも重なり、連続内野安打で1死一、二塁とピンチを広げると、コルテスに3ランを被弾し降板した。

「フォーシームがストライクに行ってほしい時に行かなかった。全体的に後手に回った」と振り返るように打者17人と対戦し、11人に対してボールが先行。カウントを悪くして、ストライクを取りにいった球を狙われた。

メンドーサ監督は「立ち上がりからフォーシームの制球が安定せず、シンカーでカウントを整えようとしたがボール先行になっていた。リリースも安定しなかったし、全体的にリズムがよくなかった」と指摘。

指揮官の言葉通り、初回は96.7マイル(約155.6キロ)だったフォーシームは二、三回には平均95.6マイル(約153.9キロ)まで低下。また72球のうちストライクは40球でストライク率は55.6%と制球に苦しんだ。

千賀は「ゾーンで操れる球がなかった。メカニクスのズレ(が原因)で、大きな問題があるわけではない。ちょっとしたところだと思う」と次戦までに修正可能な問題と話し、「ここから体が慣れていけば、順調に試合を作れるような投手になってくると思うので、ここからの1週間、いい過ごし方をしたい」と前向きにまとめた。