千賀滉大、5回無失点の好投で255日ぶり白星となる今季初勝利

April 8th, 2025

<メッツ2−0マーリンズ>

メッツの千賀滉大(32)がマーリンズ戦に先発し、5回5安打無失点、2四球、4三振の好投で今季初勝利(1勝1敗)を挙げた。チームは接戦を勝利し、5連勝を飾った。最速は96.2マイル(154.8キロ)だった。

「今日投げた人たちだけじゃなくて、他のピッチャーもみんなすごい調子がいいので本当にチームが勝ちやすい状況になっている。先発も頑張ってチームを盛り上げていけたら、すごいいいところ(順位)に行けると思います」

後を受けたリリーフ投手陣が4イニングを2安打無失点リレー。千賀は昨年7月26日のブレーブス戦(ニューヨーク)以来、255日ぶりの白星となった。昨季は春季キャンプ中に右上腕を痛め長期離脱。復帰先発となった7月26日に内野フライを追い、一塁手に捕球を譲ろうとした際に左ふくらはぎを痛めた。「まず本当に終わって、ケガなくロッカーに帰ってこられてよかった」。当時はブラックのサードユニホームを着ていた。脳裏に悪夢もチラつくが「前回は同じ、確か黒(いユニホーム)だったんですけど、黒でケガしたので黒でケガせずに終われたのでよかったです」と安堵した。

5イニングで三者凡退は2度。3度、イニングの先頭打者に出塁を許したが、安定して落ち着いたゲームメークで勝利に導いた。5安打されるものの、連打はなく、すべてシングルヒット。新たに取り組む“新球”も投じた。80マイル後半で鋭く沈むシンカー。春季キャンプとオープン戦で本格取得に励んだ。

「4、5球投げたんじゃないかな。自分の感覚ではすごいいい球。フォークに偽装できて、フォークとも違う球になれば打者も嫌だと思う。投げミスしない精度になれば、より使いやすい」

メジャー3年目。千賀の得意球、フォークボールは、より精密に対策されるようになった。80マイル前半で落差の大きい“お化けフォーク”はメジャーでも「ゴースト・フォーク」として、各打者もマークする球種だ。打者の狙い球を外す新たな球種がシンカーだ。

“センガ・バッテリー”で注目を集めた。この日の捕手は、今季メジャーデビューを果たしたヘイデン・センガー(28=Hayden Senger)。地元中継局のSNYはテレビ中継の冒頭「きょうは夢の組み合わせです」と2人を紹介。千賀は試合後に「(名前の)コウダイってよばれることもあるんですけど、センガーって聞こえると絶対に反応しちゃう。Rが入るとか、入らないとか(呼ばれた音だけでは)分からない」と笑った。球場での挨拶ではヘイデンが「ヘイ、センガ」といえば、千賀は「ヘイ、センガー」と返すのが“お約束”だという。

試合開始時の気温は5度。厳しい寒さの中での試合だったが、連勝中の流れを好投で支えた。チームリーダーのリンドアは3安打で通算1500安打のメモリアルを達成した。昨季、メッツはワイルドカードで進出したプレーオフで快進撃。リーグ優勝決定シリーズまで勝ち進んだ。今季は2015年以来、10年ぶりの地区優勝を目指す。