千賀滉大、5勝目ならずも六回途中1失点

メッツは3連勝

May 14th, 2025

メッツの千賀滉大(32)はパイレーツ戦で8度目の先発に臨み、5回2/3で今季最多となる102球を投げ、6安打1失点、2四球、7三振だった。5勝目(4勝2敗)はならず、防御率1.22はナ・リーグ1位をキープしている。メッツは3連勝でナ・リーグ東地区1位をキープしている。

まさかのグラブ貫通で降板を迎えた。千賀は1−0とリードしている六回2死一塁でトリオロを迎えた。三塁線へのゴロに打ち取ったようにみえたが、三塁手ビエントスは捕球できずに二塁打に。グラブのウェブ部分の隙間から打球がすり抜けていた。不運な安打を許し、球数が102球に達したため降板。2番手のギャレットが2連続四球で同点の押し出しとなり、勝利投手の権利も消えた。

「アルビー(捕手のアルバレス)が適切なサインを出してくれていたと思いますし、それに応えられた部分が多かった日だったと思います」

千賀には1失点が記録されたが、防御率1.22はナ・リーグ1位のままだ。1−1の七回にベイティの5号ソロで勝ち越し、そのままメッツが逃げ切りに成功した。フォークボールは投球の40%を占める41球と多投。「いつもより感覚もよかったですし、とにかくそれで試合を大きく壊すことなくいけた要因かな、と思う」。再三ピンチを招くが、五回までは1−0のリードを守った。

六回2死で走者を許すと三塁側ベンチから、メンドーサ監督がマウンドへ。「あと1人だから(力を)振り絞れ的なことを言っていたと思う、たぶん。そういうニュアンスだと思ったし、次の打者あと1人(を抑える)チャンスをもらっただろうし、どう抑えるかを必死に考えていた」。結果的に二塁打を許し、マウンドを降りた。

「最後(3アウトを取るまで自分が)いってくれたら切り良く次の回からリリーフが準備できるので、流れも良かったと思うんですけど、あそこで(ピンチを)乗り切れなかったのが自分のもう一つ頑張らなければいけない部分。もう少しパフォーマンスを上げたら、もう少しスムーズにイニングを稼げると思います」

合計の投球回44回1/3はピーターソンと並ぶチームトップタイ。今季は8度の先発すべてで自責点2以下と安定してゲームメークを続けている。2015年以来、10年ぶりの地区優勝を目指し、千賀がエースとして投手陣の中心を担っている。