エンゼルスの快進撃が止まらない。
開幕シリーズのホワイトソックス第2戦からチームは2022年以来3年ぶりの4連勝で勢いに乗る。しかもその勝利は僅差の戦いを制したものだ。
3月28日 ●1ー8〇(ホワイトソックス戦)
3月29日 〇1ー0●(ホワイトソックス戦)
3月30日 〇3ー2●(ホワイトソックス戦)
4月1日 〇5ー4●(カージナルス戦)
4月2日 〇9ー7●(カージナルス戦)
ホワイトソックスの第1戦も含め、先発投手が試合を作っていること、中継ぎ投手たちが踏ん張り、大事な場面で1点をもぎとったことが勝利の要因だが、連勝のキーマン的な選手がいる。
ユーティリティ選手の23歳カイレン・パリスだ。
2021年からマイナーリーグでプレーをし、俊足と好守備が評価され、2023年9月にメジャーデビューを果たした。15試合に出場したものの打撃不振とケガで降格し、2024年もメジャーでのプレーはわずか21試合に留まっている。
開幕から勝負強さを見せ、OPS1.545と驚異的な数字を出しているが、昨年は21試合に出場し打率.118、本塁打1打点5、OPSも.440とメジャーの投手にうまく対応できていなかった。
「成熟し、成長している。怖いものなしの気持ちで打席に臨んでいるようだ。毎日一所懸命努力しているので、とてもうれしい」
チームを指揮するワシントン監督が目を細めるように、快進撃が続いている。
3月30日のホワイトソックス第3戦では同点の状態で降雨で2時間48分も中断した。降雨による寒さ、また中断で集中力が切れそうな場面だったが、8回にパリスは価値あるソロ本塁打を放ち、エンゼルスを勝利に導いた。
その勢いは止まらず、4月1日カージナルスとの第1戦では8番センターで出場し、1点を追いかける7回、二死1塁の場面で左翼線へのタイムリー3塁打で試合を振り出しに戻した。
今日の試合、ベンチスタートだったパリスは10回、DHソレルに代わって代走で出場。6対6の同点で迎えた11回二死1、3塁の場面でカージナルス5番手ロイクロフトの外角低め速球を右翼に運ぶと、3塁のアンダーソンが逆転となる7点目のホームを踏み、さらにモンカダの2塁打で3塁のトラウト、俊足のパリスが1塁から生還し、9点目をもぎとった。
「ものすごくヒリヒリする展開だった。大事な場面で打席に立つのは楽しいし、チームの勝利に貢献できてうれしい。ボールをよく見て、いい投球に集中している」
180cm、81kgとメジャーリーガーとしては小柄だが守備と俊足さに加え、勝負強さも手に入れつつある。連夜の活躍にも自信過剰になることはなく、しっかりと足元を見つめる。
「勝利に向かってチーム一丸で戦っている。目標はただ一つ。勝つことだ」
チームは昨季、99敗でア・リーグ西地区最下位に沈んだが、今季はベテランと若手が「チーム一丸」で勝利を重ねていく。