ポスティング移籍を目指す村上宗隆、交渉期限が10日後に迫る

レッドソックス、マリナーズ、メッツなどが興味を示す

2:30 AM UTC

日本人スラッガーが決断を下す日が近づいている。東京ヤクルトスワローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す村上宗隆は11月8日(日本時間9日)に獲得可能選手として公示され、メジャー球団との交渉期限は米東部時間12月22日午後5時(同23日午前7時)。それまでに交渉がまとまらなければ、2026年シーズンはヤクルトでプレーすることになる。

MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者は12日(同13日)、「ほかのスター内野手の獲得を逃したチームが村上の獲得を狙う可能性がある」と伝えた。フリーエージェント(FA)市場にはまだボー・ビシェットやアレックス・ブレグマンといった大物内野手が残っており、オールスター二塁手のケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)にもトレードの噂がある。これらのスター選手たちが村上よりも優先される可能性があるというわけだ。

しかし、村上はポスティング制度を利用しているため、ほかの選手とは異なり、交渉期限が存在する。移籍市場のスター内野手の去就が決まる前に村上は契約をまとめなければならない可能性もある。

モロシは、村上獲得に興味を示しているチームとして、レッドソックス、マリナーズ、タイガース、フィリーズ、メッツ、ブルージェイズ、パイレーツの名前を挙げた。

レッドソックスはブレグマンとの再契約を最重要事項としており、ブレグマンの去就が決まる前に村上獲得に乗り出すかどうかは微妙な情勢。また、レッドソックス、マリナーズ、フィリーズ、ブルージェイズはマルテの移籍先候補としても名前が挙がっている。さらに、レッドソックスはブレグマン流出に備え、ビシェットやイサーク・パレイデス(アストロズ)にも興味を示しているようだ。

今後注目されるのはメッツの動きだろう。主砲ピート・アロンソの引き留めに失敗し、打線の中軸には大きな穴が開いている。その穴を埋める存在として村上獲得に乗り出しても不思議ではない状況だ。

また、強打者カイル・シュワーバーに4年契約をオファーしていたことが明らかになっているパイレーツも興味深い存在だ。今オフは積極的に打線強化を目指しており、村上獲得を本気で狙っている可能性は十分にある。

明確な「本命」が不在とはいえ、村上の契約が交渉期限までに決まらないことは考えにくい。村上はメジャー挑戦の場として、どのチームを選ぶのか。交渉期限は10日後。NPB通算246本塁打を誇る25歳のスラッガーの決断に注目が集まる。