先週、フリーエージェント(FA)の大物選手たちの契約が続々と決まった。カイル・タッカーはドジャースとの4年契約、ボー・ビシェットはメッツとの3年契約に合意。それを受け、ビシェット獲得に強い関心を示していたフィリーズは正捕手J・T・リアルミュートとの再契約に踏み切った。また、カブスはスター三塁手アレックス・ブレグマンの獲得に成功した。
それ以降、FA市場に目立った動きはない。再びFA市場が活性化するのを待つ間、MLB.comのマーク・フェインサンド記者が選出したFA選手トップ30のうち、まだ市場に残っている7選手について、現在までにわかっていることを確認しておこう。
コディ・ベリンジャー
FA市場に残っている最後の大物野手であるベリンジャーは、ヤンキースから2年目と3年目終了時のオプトアウト(契約破棄)権が付属した5年1億6000万ドル(約240億円)のオファーを受けたことが報じられている。しかし、ベリンジャーは7年契約を希望しており、まだ合意には至っていない。ベリンジャー争奪戦において、ヤンキースの最大のライバルとなるのは、タッカー争奪戦にも加わっていたメッツとブルージェイズだろう。また、フィリーズとジャイアンツにもベリンジャー獲得の可能性がある。
フランバー・バルデスとザック・ギャレン
両者ともFA市場に残っており、ブルージェイズと契約したディラン・シースやレッドソックスと合意したレンジャー・スアレスと同様に、前所属球団から提示されたクオリファイングオファーを断っている。つまり、他球団がこの2投手を獲得した場合、ドラフト指名権のペナルティが発生する(逆に、アストロズとダイヤモンドバックスはドラフト指名権の補償を得られる)。ただし、それがこの2投手の契約が決まらない要因となっているかどうかは不透明だ。
バルデスにはメッツ、オリオールズ、ジャイアンツ、カブスなどが獲得を検討しているという噂がある。昨年11月のGM会議の際にはブルージェイズと面会したようだが、ブルージェイズはその後、シースと7年2億1000万ドル(約315億円)の大型契約を結んだ。
ギャレンは防御率4.83、自己最低の三振率21.5%に終わった昨季からの巻き返しを図っている。先月、フェインサンド記者はギャレン獲得に興味を示しているチームとして、エンゼルス、ジャイアンツ、タイガース、オリオールズ、ブレーブス、カブスの名前を挙げていた。シカゴの「670AM・ザ・スコア」のブルース・レバイン記者によると、カブスとギャレンの交渉は現在も継続中のようだ。
エウヘニオ・スアレス
昨季は自己最多タイの49本塁打を放ったが、マリナーズ移籍後は打率.189、OPS.683、三振率35.9%と不振に喘いだ。しかし、マリナーズのジャスティン・ホランダーGMは昨年12月の時点で、スアレスを呼び戻すことに前向きな姿勢を示していた。また、パイレーツもスアレスに関心を示しているようだ。
ルイス・アライズ
首位打者3度の安打製造機をほしがるチームはあるのだろうか。今オフ、最も興味深いFA選手の1人であるアライズは、オフシーズン序盤にレンジャーズへの移籍が噂された。レンジャーズはスキップ・シューマッカー新監督が就任し、アライズはマーリンズに在籍した2023~24年にシューマッカー監督の下でプレーしていた。それ以降、アライズをめぐる市場にはほとんど動きがないが、パドレスは依然として一塁手不足のため、アライズを呼び戻す可能性もある。
クリス・バシットとルーカス・ジオリト
フェインサンド記者のFA選手トップ30にランクインしている両右腕もまだ市場に残っている。獲得可能な投手の中では、ある程度計算ができる2人だ。オリオールズやメッツのように、先発投手の補強が急務となっているチームが興味を示す可能性は十分にある。また、ジ・アスレチックの報道によると、タイガースはバシットとジオリトの両陣営と交渉を行っているようだ。