珍しいチャレンジが大きな追加点に、マリナーズが再び首位へ

あすからアストロズとの天王山

September 18th, 2025

ロイヤルズ0-2マリナーズ】カンザスシティ/カウフマンスタジアム、9月18日(日本時間19日)

ルイス・カスティーヨが6回無失点の好投でマリナーズをロイヤルズとのシリーズ勝ち越しに導いた。マリナーズ(84勝69敗)は試合がなかったアストロズ(84勝69敗)とア・リーグ西地区首位に並んでおり、19日(日本時間20日)からヒューストンで直接対決3連戦が始まる。

前日に連勝が「10」で途絶え、マリナーズは西地区首位から陥落。アストロズとの一騎討ちを控えるマリナーズは、まずカンザスシティで勝利する必要があった。先発のカスティーヨは6回無失点、3安打、無四球と好投。32歳の右腕は二回までに40球を費やしたが、終わってみればわずか84球で3先発連続のクオリティースタート(6回以上を投げ、自責点3以下)を記録した。

「ベテランの存在感と状況把握力。今日は間違いなくチームが彼に求めていたことをやってくれた。彼は長年このゲームに関わってきて、経験豊富だから、そういう瞬間や状況を察知できる。そしてきょう素晴らしい結果を出してくれた」とダン・ウィルソン監督は絶賛した。

カスティーヨは再び変化球を駆使し、ロイヤルズ打線に強い打球を打たせなかった。

「ここ数回の先発から、変化球、特にチェンジアップの練習を少し増やしてきた。カウントに関係なく、自信を持って投げられるようになったと思う」

修正が功を奏し、9月は防御率2.86を記録している。

カスティーヨが好投する一方、マリナーズ打線はロイヤルズ先発のスティーブン・コレックに苦戦。二回にホルヘ・ポランコのタイムリー二塁打で先制したが、それ以降は快音響かず、7回1/3まで1失点、8三振に抑えられていた。しかし、マリナーズは好投していたコレックを珍しい方法で降板させ、試合の流れを変えた。

八回1死走者なしでドミニク・キャンゾーンは平凡なセカンドゴロに倒れた。しかし、ここでマリナーズはチャレンジを要求。チャレンジの結果、ロイヤルズの二塁手マイケル・マッシーのかかとが投球時に外野の芝を踏んでいたことがわかり、審判団はシフト・バイオレーションを宣告。1死一塁から試合は再開となり、マリナーズは代わった2番手・リンチからタイムリーで追加点を入れた。

シフト・バイオレーションのルールは投手が投球する間、4人の内野手は内野の境界(土の部分)にいなければならないことを規定している。そしてチャレンジできるのは、その選手が打球に対して最初に触れた場合のみであり、マリナーズはマッシーを注意深く観察していた。

マリナーズのリプレイコーディネーターのアンディ・ビッセルは「2球前に(フィールドコーディネーターのルイス・ボイドに)電話して、『もしマッシーにボールが飛んだら、連絡して。たぶんチャレンジするよ』って言った。そして案の定、キャンゾーンがマッシーにボールを打った。かかとが芝生にかかっていたことを示す証拠は十分にあった」とチャレンジを要求できるタイミングを虎視眈々と狙っていた。

2-0で接戦を制し、マリナーズは再び首位に立った。19日(同20日)から敵地で始まるアストロズとの3連戦は、ポストシーズン争いを占うタイブレーカー(レギュラーシーズン162試合終了時点で勝敗が並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームが上位とするルール)、そして地区優勝そのものを決定する可能性がある。「楽しみだ。今日勢いに乗れたのは大きいが、準備は万端でなければならない。そして、準備は万端だ。だからこそプレーするんだ。ワクワクするよ。全員が準備万端だと思う。さっきも言ったように、きょうは勢いに乗って、ヒューストンでいよいよ試合が始まるんだ」とダン・ウィルソン監督は意気込みを語った。