【レッドソックス3−10オリオールズ】ボルティモア/カムデンヤーズ、4月24日(日本時間25日)
出場機会を増やし、存在をアピールするチャンスだ。
「コントロールできない部分は仕方ないです」
起用方法、采配は吉田自身が直接、決められることではない。それならば、勝利のために貢献し、球団フロントや首脳陣に戦力としての必要性を示さなければいけない。
「与えられた状況でしっかり結果を出して、使ってもらえるような成績を出していくしかないと思います」
21日(同22日)、23日(同24日)のヤンキース戦ではスタメン出場するが、両試合とも4打数無安打に終わった。この日も第3打席までノーヒット(ショートゴロ、三塁ファウルフライ、セカンドゴロ)。八回先頭でライト前ヒット。12打席ぶりの安打だった。106.5マイル(171.4キロ)の超速打球。しかし、ゴロで一、二塁間を抜けた。吉田の目指す打球はゴロではなく、ライナー性。結果的には、ヒットだったが、打球に角度がつかないことが、悩ましい打撃の状態を物語っている。前シリーズでは「しっかりライナー性で(野手の)間を抜いて、打球が上がってくれればいいかなと思いますけど内容はまだ(好調には)程遠いかなと思います」と自己分析していた。まだ打席数は少ないものの、ゴロ率51.6%はメジャー4年目で一番高い(数値は4月23日終了時点)。
昨季は右肩の手術からの復活シーズン。7月にメジャー復帰し、9月は月間打率.333と調子を上げた。ヤンキースとのポストシーズン、ワイルドカード・シリーズでは3試合で7打数4安打、打率.571と勝負強さを発揮した。今季は5年契約の4年目。レッドソックスの外野手は、戦力が豊富で出場機会を得ること自体が、難しい。
ワールドベースボールクラシック(WBC)、ベネズエラ代表として日本戦で3ランを放ったウィルヤー・アブレイユ(26)は昨季、22本塁打。守備力もあり、右翼のレギュラーに定着している。中堅には、昨季のゴールドグラブ賞を獲得した名手、2024年から8年5000万ドル(約80億円)の長期契約を結んだセダン・ラファエラ(25)が不動だ。15本塁打&15盗塁以上を見込める若手のホープとしてチームの将来を託されている。さらに左翼にはアンソニー。昨年8月に8年1億3000万ドル(約207億円)の大型契約を結んだ。つまり、ラファエラとアンソニーは基本的にはレギュラーとしての契約内容。今後のチーム強化はこの2人の若手外野手を中心に進める、という球団の方針を意味する長期契約だ。さらにジャレン・デュラン(29)は現在、打率1割台だが、24年のオールスターでMVPを獲得。20〜30盗塁、15〜20本塁打を期待できる。一塁手のウィルソン・コントレラス(33)は、DHも兼ねる。外野&DH枠には、充実した戦力があるため、吉田の出場機会は限られる。
「チーム内の序列も自分の位置は高くない。そこは自分が(入団後に)積み重ねてきた結果。もう一度、信頼をつかむ結果が必要になる」
チーム内競争。厳しい自身の立場は理解している。幸い、シーズンはまだ始まって1カ月。再評価を勝ち取り、多くの出場機会を得るための時間はある。チームは4連敗で借金「8」はロイヤルズと並ぶ、ア・リーグのワーストタイ。試合に出て、勝利に貢献する。吉田の挑戦はこれからだ。
