吉田正尚、打球に見える浮上の兆しと打撃練習での意識改革

May 28th, 2026

ブレーブス0−8レッドソックス】ボストン・フェンウェイパーク/5月27日(日本時間28日)

吉田正尚(32)が「5番・DH」で3試合連続のスタメン。4打数1安打で打率.255、OPS.710とした。チームはメジャー最高勝率の強敵に快勝し、連敗を4で止めた。

兆しがある。吉田の打撃の調子が上向く〝サイン〟。結果だけみれば、シングルヒット1本の4打数1安打。しかし、アウトの3打席を含め、4本の打球すべてが「ハードヒット」に分類される打球初速95マイル(153キロ)以上をマークした。四回先頭のレフト前ヒットは、鋭いゴロだった。通常、吉田がゴロ打球を打つ際は、望むスイングができなかったとき。3度のアウトは、いずれもフライとライナー。バロメーターの一つとしている打球の質だった。

「しっかり(投球を呼び込んで)懐(ふところ)まで入れて、しっかりゾーンを支配しながら強く打ちにいくという作業の繰り返しだと思う。それがうまくいっていたかなと思います」

試合後、吉田自身のコメントからも手応えが伝わる。前夜(26日=同27日)、「練習でのイメージを変えている」と明かした。どういうことか?

「手打ちになってしまう部分。自分として(バットへの)〝当て感〟はストロングポイントではあるのですが、それが逆に動く球に対して最後、手で合わせてしまう」

吉田の巧みなバットコントロールが、時として逆に作用してしまう。それが「手打ち」となり、弱い打球になり、ゴロアウトにつながる。バットの芯で合わせるスイングではなく、体全体で強く振り切るスイングをする。試合前のフリー打撃では、大きなフォロースルーとともに上空に打球を打ち上げている。通常、メジャーの打撃練習はテンポよく打ち、打球を目で追う時間はない。しかし、吉田は打ち上がったフライを見届け、1スイングに時間をかけて打撃ケージに入っている。

3試合連続スタメンで勝利に貢献した。四回先頭、吉田は左前打で出塁。この安打から、レッドソックスは一挙6得点を挙げた。試合前時点で4勝2敗、防御率1.97と好調のブライス・エルダー(27)を攻略。レッドソックスのDHと外野手は、好選手がそろう。吉田は今後の出場機会を確保するためにも結果、そして内容が継続的に必要だ。