吉田正尚、3打数ノーヒットも前日にアピールの一打

3試合連続安打ならず

August 11th, 2025

パドレス6−2レドソックス】サンディエゴ/ぺトコパーク、8月10日(日本時間11日)

レッドソックスの吉田正尚(32)は「5番・DH」で5試合連続のスタメン。パドレスとの3連戦では、2試合連続でマルチ安打をマークしていたが、3打数ノーヒット、1死球だった。パドレスはシリーズを勝ち越し、ナ・リーグ西地区で首位ドジャースとのゲーム差を「2」とした。レッドソックスはア・リーグ東地区で首位のブルージェイズに4ゲーム差の2位。

外野手が人員過多のレッドソックス。DHを含めた4枠に6人がいる。吉田は、右投手の先発が続いたことで5試合連続のスタメンで起用された。この日は、無安打に終わったが、前日9日(同10日)には価値ある一打を放っていた。3−4の八回先頭。剛腕、ミラーからライト前ヒットを放った。

「真っすぐを待って打ちにいって、スライダーだったのでうまくバットを伸ばしながら、打つ時には(まだボールが)きていない、という感じでしたけど、もう振り始めていたのでなんとか(バットを)伸ばして。スイング軌道は(投球軌道の)ラインに入っていたので、うまく(バットの)先っぽでしたけど、ゴロにならずに(打球の飛んだ)コースがよかった」

今季、直球の平均球速101.2マイル(約163キロ)を誇る右腕。直球に狙い球を定めつつ、巧みなバットコントロールで内角低め、87マイル(約140キロ)のスライダーを捉え、ライナーで弾き返した。メジャーを代表する速球派右腕からの一打は、今後の出場機会増につなげるアピールの一打になったかもしれない。

「強いチームの勝ちパターンのピッチャーなので、ほぼ被打率は2割を切っているピッチャーばかりですので(打てる球が)1球あるかないか。集中して(打席に)立てるかだと思う」

レッドソックスはパドレスに連敗。ア・リーグ東地区では、首位のブルージェイズを4ゲーム差で追っている。プレーオフ進出争いでは、各地区の2位以下で勝率の上位3位までが権利を得るワイルドカードでは2位につけている。

この日は、六回のタイムリーエラーによる2得点に終わった。試合後、チームは次の遠征地、ヒューストンに向かった。ア・リーグ西地区で首位のアストロズと3連戦。右投手が3試合連続で先発予定だ。パドレスとのシリーズ1、2戦では連続マルチ安打をマークするなど調子は上がっている。勝利につながるバッティングでチームの浮上に貢献する。