復帰登板のシャーザー、5回3失点に「腕が錆びついていた」

June 26th, 2025

ガーディアンズ5-4ブルージェイズ@クリーブランド/プログレッシブ・フィールド

右手親指の炎症で3月29日の今季初登板以来、離脱していたブルージェイズのマックス・シャーザーがガーディアンズ戦で復帰登板を果たし、5回83球を投げ、6安打、4三振、3四球、3失点という内容だった。

ジョン・シュナイダー監督は試合前に「ようやく5人揃ったローテーションが組める」と、試合後は「ポジティブな要素もたくさんあったし、これから先を考えると、とても良い兆しだと思う」と語った。

シャーザーは初回25球を要し、四球と安打で先制点を許したものの、アウトをすべて三振で奪うまずまずの滑り出し。「ちょっと錆びついてたね。悪くはなかったけど最高の内容でもなかった」と冷静に振り返った。

試合が動いたのは四回。2死からダニエル・シュニーマンに二塁打を許すと、続くノーラン・ジョーンズとの打席では、タイムをかけずに打席準備を続けたことにより、ピッチクロック違反で四球を献上。直後、ガブリエル・アリアスに右中間を破る2点タイムリーを浴び、3失点目を喫すると「あれは自分の失投」と本人は悔しそうに振り返った。

当初の球数上限は75球だったが、監督は柔軟に対応し、最後の打者サンタナとの対戦まで続投を許可すると、シャーザーはそのサンタナをカーブで空振り三振に仕留めてマウンドを降りた。

復帰に至るまでの87日間、シャーザーは2度のコルチゾン注射を受け、慎重なリハビリを経ての登板だった。

「いろんな橋を渡ってようやくここまで来た」とシュナイダー監督も称えた。本人も「フィジカル的には問題なかった。球速もキープできたし、何より戦う場所に戻れたのが嬉しい」と語った。次回登板は、翌日の親指の回復具合を見て判断される予定だ。

一方、チームは延長10回の末、5-4で敗戦。六回に2番手サンドリンが同点弾を浴びた後、ブルペン陣は踏ん張ったが、10回にマウンドに立った5番手フルハーティがホセ・ラミレスにサヨナラ打を許した。

ブルージェイズはシャーザー離脱中、ルーカス、ウレーニャ、ターンブルらを起用しながら先発の穴を埋めてきたが、定着には至らなかった。シャーザー復帰によるローテの安定化と、それに伴うブルペンの負担軽減は、今後のポストシーズン争いにも大きく影響しそうだ。