【メッツ3−5レッズ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、6月16日(日本時間17日)
四球、四球、3ラン。2アウト後、ソロ。4失点。メッツの千賀滉大(33)のメジャー復帰登板は、苦しい立ち上がりだった。結果的に5敗目(未勝利)を喫した。
「登板が急きょ、決まってからその気持ちを作り直したんですけど、やはり自分のパフォーマンスをすることを考えるだけが僕の取り柄かなと思っていたんですけど、それ以外の部分をいろいろ考えてしまったなというのが初回に出た、そのまま表れたんだと思います」
腰椎の炎症により、4月28日(同29日)に15日間の負傷者リスト(IL)入り。6月9日(同10日)には、球団が「右腕の尺骨神経の炎症」により、当初予定されていたリハビリ登板を回避したことを発表していた。しかし、10日(同11日)の2Aビンガムトンの一員としてヤンキース3Aサマセット戦に先発し、6回で75球を投げ1安打1失点、2四死球、5三振。最速は96マイル(154.5キロ)をマークするなど復帰へ、大きく前進した。当初、球団はもう一度、マイナー3Aでのリハビリ登板を課す予定だった。しかし、先発右腕のクリスチャン・スコットが右股関節を痛め、15日(同16日)にIL入り。先発投手が足りない事情もあり、千賀がシンシナティ遠征に帯同した。
一回は最悪だったが、二回以降は2四球を与えるも無安打、無失点。最速97.9マイル(157.6キロ)をマークするなど出力が戻った。
「感覚的にも状態的にもすごいいい状態ではあるのかなと思っているので、また出番があれば自分のピッチングをするだけだと思っています」
メンドーサ監督は、次回も先発機会があることを明言。苦しい投手事情では、千賀の復活が待望されている。通常の登板間隔なら、22日(同23日午前8時10分)のカブス戦(ニューヨーク)が見込まれる。
苦難の一回と手応えの二回以降。82球を費やし、4イニングを投げた。立ち上がりは、レッズ打線の千賀対策に苦しんだ。
「バッターが低めは、もう全部捨てている。(ストライク)ゾーン内でも振ってこない」
代名詞となった「お化けフォーク」への対応として、直球を含む低めのコースに対してレッズ打線は徹底して見送る戦法。千賀のフォーク使用率は、今季23%だったが、この日は15%(12球)に抑え、カットボール、スライダーなどの変化球を多投した(カットボール、スライダー、スイーパーの合計44%)。
「(相手打線が)フォークも低めをすごく捨てているのは(バッテリーには)伝わった中でスライダーを増やして、今日もほとんど投球の半分に近いぐらいスライダーを放って、スライダーがすごく感覚も良かった。最後の3イニングが良かったからこそ、最初の立ち上がりが悔しいなという気持ちが特に強いです」
初回を悔やむが、二回以降の3イニングは次回登板への好材料。球速も97マイル(156キロ)以上を4球投げた。試合後のインタビュー。地元メディアから「ケガのリハビリを終え、健康な状態でローテーションの一角としてシーズンを終える自信はどのくらいあるか?」と聞かれた。
「しっかり登板間でいい状態を作れれば、いけるとは思います」
離脱せず、先発として投げ続ける。千賀の巻き返しはここからだ。
