【独自】千賀滉大、先発復帰ために必要なリリーフでの結果

August 18th, 2026

千賀滉大(33)が、メッツのブルペンで新たな価値を示している。

6月下旬に先発から救援へ配置転換され、トレード期限後は試合終盤を任されている。守護神デビン・ウィリアムズ(31)が右肩の張りで15日間の負傷者リスト入りした8月10日(日本時間11日)のブレーブス戦では、3点リードの九回に登板してメジャー初セーブ。16日(同17日)までに九回を任された3試合すべてでセーブを挙げ、計3回で5三振と結果を残している。

救援転向後は、球威が際立つ。8月6日(同7日)のガーディアンズ戦では、9-5の七回に3番手で登板し、1回を三者凡退、無失点、2三振。14球中11球がストライクで、フォーシームは平均97.5マイル(約156.9キロ)、最速は100.3マイル(約161.4キロ)を計測した。2023年のメジャー移籍以降では自己最速だった。短いイニングでフォーシームと代名詞のフォークを中心に組み立てている。

救援では合計10試合で防御率4.50、3セーブ。1イニング限定となった8月以降は5試合5回を1安打無失点と安定し、3度のセーブ機会をすべて成功させている。

千賀の重要性は、ウィリアムズの代役だけにとどまらない。メッツはトレード期限前後に、ウィリアムズに次ぐ試合終盤で僅差の場面を任せていたリリーフ4投手を放出した。プレッシャーのかかる場面を担う投手が減った中、2023年にオールスターへ選出された千賀の存在は大きい。アンディ・グリーン監督代行(49)は正式なクローザーには指名していないが、九回での継続起用を視野に入れている。

5年契約を結ぶ千賀は来季まで契約が残り、年俸1500万ドル(約23億9400万円)。球団にとって今季終盤は、2027年のブルペン構想を見極める期間でもある。

千賀はソフトバンク時代には豊富な救援経験がある。レギュラーシーズンではリリーフとして通算71試合に登板し、2勝5敗、20ホールド、1セーブ、防御率2.20。合計82イニングで116三振を奪った。特に2013年は51試合に救援登板して17ホールド、1セーブ、防御率2.40の好成績を残した。

MLB移籍後は、リリーフとしての登板経験がほとんどない点は課題だが、1イニングで100マイル超の速球とフォークを組み合わせた三振奪取能力はクローザーとして明確な適性がある。先発として培った経験に試合を締める役割が加われば、千賀は来季のメッツにとって戦力編成上の重要な選択肢になり得る。

先発希望の千賀としては、再びスターターとしてマウンドに立つために、今はリリーフとして首脳陣に好投をアピールし続けなければいけない。ブルペンの一員として新たな挑戦は、先発復帰への“テスト”を兼ねている。