地区シリーズのカードが決定!注目選手、勝負の鍵は?

鈴木、ターナー、スプリンガー、ローリーに注目

October 3rd, 2025

ワイルドカードシリーズ(WCS)が終了し、2025年のポストシーズンは次のラウンドである地区シリーズ(最大5戦)へと進む。WCSの結果から、地区シリーズの組み合わせも決定した。

ナ・リーグは、第1シード・ブルワーズと第4シード・カブスの同地区ライバル対決と、第2シード・フィリーズと第3シード・ドジャースとのスター軍団対決。

一方のア・リーグは白熱した地区優勝争いを演じた第1シード・ブルージェイズと第4シード・ヤンキースが再戦し、そして初のワールドシリーズを目指す第2シード・マリナーズと第6シード・タイガースがぶつかる。

ナショナル・リーグ

ナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)は上位シードの本拠地で4日(同5日)に第1戦が行われ、翌5日(同6日)は休養日、6日(同7日)に第2戦が行われる。7日(同8日)の移動日を挟み、下位シードの本拠地に舞台を移して8日(同9日)に第3戦、決着がつかなければ9日(同10日)に第4戦が開催。再び決着がつかなければ、移動日を挟み、上位シードの本拠地に戻って11日(同12日)に第5戦が行われる予定だ。

ブルワーズ(1)-カブス(4)

シーズン中の直接対決:カブスが7勝6敗で勝ち越し。

ポストシーズンでの過去の対戦:初対戦

勝負の鍵:フレディ・ペラルタ(ブルワーズ)がこのシリーズに登場する唯一のエース級投手であるため、両軍のブルペン勝負となる可能性がある。ブルワーズのブルペン陣はシーズンを通して球界屈指の成績を残したが、カブスも現在絶好調。9月、カブスブルペンは奪三振率(1打席あたり)30.8%を記録し、WCSでも13回2/3を投げてわずか1失点しか許さなかった(オープナー後に登板した今永昇太を除く)。

さらに塁上の勝負にも注目。ブルワーズは年間164盗塁を決めてリーグ1位、カブスも161盗塁で同2位に入っており、スピードで流れを変えられる。一方でカブスはブルワーズより57本多く本塁打を放っており、パワーは差が出る要因となるかもしれない。ただ、ブルワーズ投手陣は長打を抑える能力においてリーグトップクラスに入っており、カブスの長打力をどう抑えるかが鍵となる。

注目選手:鈴木誠也
カブスの攻撃陣の鍵を握るのは、鈴木とマイケル・ブッシュだ。鈴木は後半戦に打撃不振に陥り、38試合連続で本塁打が出なかった。しかし、レギュラーシーズン最後の4試合ですべて本塁打を放ち、WCSでも好調。今季ブルワーズに対して打率.120、OPS.428と相性が悪い鈴木が打てれば、カブス打線は勢いづく。

フィリーズ(2)-ドジャース(3)

シーズン中の直接対決:フィリーズが4勝2敗で勝ち越し。

ポストシーズンでの過去の対戦:5度対戦し、直近3度の対戦でフィリーズが勝利。

勝負の鍵:このシリーズは両軍のスター選手の活躍にかかっている。大谷翔平、カイル・シュワーバー、フレディー・フリーマン、ブライス・ハーパーなど球界を代表するスター選手たちが激突する。打線だけでなく、先発マッチアップでも山本由伸、クリストファー・サンチェス、ブレイク・スネルらトップクラスの先発がずらり。地区シリーズではこれ以上望むべくもないほどの好カードだ。

注目選手:トレイ・ターナー右ハムストリングの負傷で9月の大半を欠場したターナーのコンディションは、フィリーズにとって大きな鍵になる。ターナーは今季、OPS.812、ナ・リーグの野手3位のWAR6.7を記録。代名詞のスピードでも36盗塁を稼ぎ、遊撃守備も安定感がある。シリーズの行方を左右するゲームチェンジャーだ。

アメリカン・リーグ

ア・リーグの地区シリーズ(ALDS)は、4日(同5日)と5日(同6日)に上位シードの本拠地で第1、2戦が行われる。6日(同7日)の移動日を挟み、7日(同8日)に下位シードの本拠地で第3戦、決着がつかなければ8日(同9日)に第4戦がそのまま開催。それでも決着がつかなければ、移動日を挟んだ10日(同11日)に上位シードの本拠地に戻って第5戦が行われる。

ブルージェイズ(1)-ヤンキース(4)

シーズン中の直接対決:8勝5敗でブルージェイズが勝ち越し。ブルージェイズは本拠地ロジャースセンターで6勝1敗、ヤンキースも本拠地ヤンキースタジアムで4勝2敗と、互いに本拠地で強い。

ポストシーズンでの過去の対戦:初対戦

勝負の鍵:両軍とも強力打線を擁し、先発投手陣もベテランが多く安定感がある一方、どちらもブルペン陣に不安を抱えている。ただ、最大の違いは守備力。ヤンキースは昨季のワールドシリーズ敗退の一因にもなったようにミスが多いが、ブルージェイズはMLB屈指の守備力を誇っている。この対戦の鍵はヤンキースが投手陣を軸にミスのない野球を展開できるかどうか。ブルージェイズ打線はリーグで最も低い、三振率17.8%を記録しており、高い奪三振力を持つヤンキース投手陣にも対抗できる。

注目選手:ジョージ・スプリンガー36歳のベテランは今季復活を遂げ、特にヤンキースを大きく苦しめた。ヤンキースとの13試合の対戦では打率.348、OPS1.116、4本塁打、12打点と爆発。ポストシーズンにも強く、歴代6位のポストシーズン通算19本塁打、通算OPS.875を記録し、2017年のワールドシリーズMVPにも輝いた。ただ、アストロズ時代はヤンキースとのポストシーズン通算14試合で打率.145と沈黙。ブルージェイズにとってはベテランのリードオフマンの調子が鍵を握る。

マリナーズ(2)-タイガース(6)

シーズン中の直接対決:マリナーズが4勝2敗で勝ち越し。7月にタイガースの本拠地コメリカパークで行われた3連戦は、合計スコア35対14でマリナーズが圧倒して3連勝した。

ポストシーズンでの過去の対戦:初対戦

勝負の鍵:チーム本塁打数はタイガースの198本に対し、マリナーズが238本と圧倒しており、パワー面ではマリナーズが有利で、投手陣の層の厚さもマリナーズに傾く。エース格のブライアン・ウーの出場は不透明だが、それでもジョージ・カービーやローガン・ギルバートらが健在で、ブルペン陣も9月は好調だった。一方、タイガースにはタリック・スクーバルがいる。2年連続のサイ・ヤング賞受賞を目前にする怪物左腕は、WCSで7回2/3、キャリアハイの14三振を記録。第2戦と第5戦の2試合に先発できる可能性がある

注目選手:カル・ローリーローリーは今季歴史的活躍を見せた。メジャーリーグ史上7人目のシーズン60本塁打を成し遂げ、捕手とスイッチヒッターのシーズン記録を更新。本塁打、打点の二冠に輝き、マリナーズを2001年以来の地区優勝に導いた。オールスターのホームランダービーも制するなど、今季はまさにローリーの年と言っても過言ではなかった。ローリーはマリナーズを2001年以来のア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)へ、そして史上初のワールドシリーズ(WS)へ導けるか。