6月24日にベネズエラで発生した大規模地震を受け、MLBの球団や選手の間で支援の動きが広がっている。今回の地震では少なくとも1,400人が死亡し、数千人が負傷したとされ、各国の救助隊が現在も生存者の捜索と支援活動を続けている。
ベネズエラ出身の選手たちは、家族の安否を確認できているケースもある一方で、友人や知人を失った選手も多く、深い悲しみが広がっている。
各球団の選手はベネズエラ象徴する「VZ」のマークを帽子に付けてプレーし、試合前には黙祷が行われるなど、追悼と連帯の動きが広がった。
こうした中、最も早く具体的な支援活動に踏み出したのがレッドソックスだ。
6月27日から7月1日にかけて本拠地フェンウェイ・パークで募金活動を実施。ヤンキース戦前には、デビッド・オルティス氏ら球団OBも参加し、選手やスタッフ、家族とともに球場ゲートで寄付を呼びかけた。集まった支援金はすべて被災地支援に充てられる。
また球団や選手はSNSを通じても支援を呼びかけており、ベネズエラ出身選手からは「どんな小さな支援でも力になる」といったメッセージも発信されている。オンラインではレッドソックス財団を通じ、「Venezuelan Earthquake Disaster Relief Efforts(ベネズエラ地震災害救援活動)」基金への寄付も受け付けている。球団はMLBや赤十字と連携し、継続的な支援を進めていく方針だ。
ベネズエラ選手の多いブルワーズも、ウィリアム・コントレラス、ジャクソン・チョーリオを中心に、地域団体と協力した緊急支援プロジェクト「United for Venezuela(ベネズエラのために団結)」を立ち上げた。6月29日にはミルウォーキー市内の教会で活動を開始し、選手との交流イベントも予定されている。寄付物資は食品や水、寝袋、テントなどで、7月3日まで受け付けられる。
またドミニカ出身でパドレスのフェルナンド・タティスJr.は、いち早く10万ドル(約1,600万円)の寄付を発表。MLB全体に広がる今回の支援の動きは、フィールドの枠を超えた連帯として注目を集めている。