MLBドラフトと今年のオールスター関連イベントが終了し、球界の関心はいよいよトレード期限へと移っていく。
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ヤンキースがミラーに照準?
ヤンキースにとって最大の補強ポイントは依然として捕手であり、ツインズのライアン・ジェファーズか、ロッキーズのハンター・グッドマンをトレードで獲得したい意向を示していると報じられている。
一方で、できれば右腕の勝ちパターンを担える救援投手も加えたいと思っており、MLBで最も圧倒的なリリーバーに狙いを定めているようだ。
MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が「ニューヨーク・ポスト」に寄稿した記事によると、ヤンキースは「メイソン・ミラーを非常に気に入っている」という。ミラーを獲得すれば、今季のブルペンにおける補強ポイントを埋められるだけでなく、今季限りでフリーエージェントになる、デービッド・ベッドナーの2027年のクローザー問題にも対応できる。
パドレスが最近苦戦していることを受け、ミラーの名前がトレード候補として浮上している。パドレスは前半戦終盤の45試合で17勝28敗と失速し、48勝48敗でオールスター休みを迎えた。チームは現状を打開する方法を模索しており、トレード期限までに主力を放出する可能性も検討している。
パドレスは昨夏、トッププロスペクトのレオ・デフリースを放出してミラーを獲得したばかりであり、相当な見返りが得られない限り、トレードには消極的だろう。一方、高額契約を結んだ多くのスター選手が期待を下回る成績にとどまるチームにおいて、27歳の剛腕は群を抜いて価値の高いトレード要員でもある。さらに、A.J.プレラーGMはMLBでも屈指の大胆な球団幹部として知られているため、ミラーについてはあらゆる可能性が考えられる。
スクーバルを巡る市場が明確に
ヘイマン記者によると、タイガースがスクーバルをトレード市場に出した場合、カブス、ブレーブス、レイズが、今季終了後にフリーエージェントとなる2度のサイ・ヤング賞受賞左腕の有力な獲得候補になると見込まれている。
レイズについては数日前にもスクーバルへの関心が報じられており、「USAトゥデイ」は、球団が今季のトレード市場で「積極的な買い手」になる方針だと伝えていた。
一方、スクーバル争奪戦において予測が難しいのがドジャースだ。ヘイマン記者によると、球団はこれまでのところ、スクーバルほどの投手であっても、今季限りとなる可能性がある選手のためにトップクラスのプロスペクトを放出する可能性は低いとの姿勢を示している。ただし、ヘイマン記者は12日、一部のライバル球団が、ドジャースはスクーバルへの関心を実際よりも低く見せているのではないかと疑っていることを伝えた。
タイガースがスクーバルをトレードするかどうかは、依然として不透明だ。チームは6月1日以降、ア・リーグ最高の22勝14敗を記録し、プレーオフ圏内まで3.5ゲーム差に迫っている。それでも、他球団の幹部の多くは、最近の好調ぶりにかかわらず、タイガースはスクーバルを放出すべきだと考えている。
ある球団幹部はヘイマン記者に「彼をトレードしなければならない。タイガースがワールドシリーズで優勝することはないだろう。獲得を希望する球団が列をなすはずだ。このまま何も得られずに退団させるつもりなのか」と語った。
フィリーズは複数の投手と右打者を補強へ
フィリーズは4月下旬のドン・マッティングリー監督の就任以降、45勝24敗を記録し、ブルワーズと並んでMLB最高勝率を残している。とはいえ、トレード期限までに対処すべき課題がないわけではない。
ヘイマン記者によると、フィラデルフィアは複数のリリーバーと先発投手の獲得を目指している。右打者も補強候補になるとみられており、「USAトゥデイ」はエンゼルスのジョー・アデルとダイヤモンドバックスのルルデス・グリエルJr.を獲得候補として挙げた。
ブライス・ハーパー、カイル・シュワーバー、ザック・ウィーラー、トレイ・ターナー、J.T.リアルミュート、アーロン・ノラはいずれも33歳以上であり、フィリーズが現在の主力を中心にワールドシリーズ制覇を目指せる時間は限られている。特にデーブ・ドンブロウスキー編成本部長が指揮を執っていることを考えれば、今季も積極的な補強に動くと予想される。
コントレラスがボストンからのトレードを承認する可能性は低い
少し前までレッドソックスは主力を放出する可能性が高いとみられていた。しかし、オールスター休み前に14勝2敗と快進撃を見せ、プレーオフ圏内まで0.5ゲーム差に迫ったことで、トレード期限における方針は不透明になっている。
仮に球団が選手の放出に動いたとしても、オールスター選出経験を持つ一塁手のウィルソン・コントレラスがチームを離れる可能性は低い。コントレラスは昨年12月のトレードで、カージナルスからレッドソックスへ移籍するために全球団へのトレード拒否権を放棄したが、現在はトレードを承認する考えはほとんどないことを示した。
2027年まで契約を残し、2028年の球団オプションも付帯しているコントレラスは、「フロントは僕の答えを知っている。そのことについてはすでに話をしたが、どこかへ移りたいとは思っていない。『トレードの話を持ちかけないでくれ』と直接言ったわけではない。ただ、ここに残るためなら何かを差し出してもいいと伝えた。それが僕の言ったことだ。ボストンが好きだし、プレーするには素晴らしい場所だと思う。再びトレードされるのは簡単なことではない。ここで自分の家族と呼べるような存在を見つけられたと思っている」と語った。
アラエスは移籍後も二塁でのプレーを希望
勝率5割を大きく下回るチームで今季終了後にフリーエージェントとなることから、ジャイアンツのルイス・アラエスはトレード期限までに放出される可能性が高い。シーズン終盤にどのチームでプレーするかは本人にも分からないが、守るポジションについては明確。二塁だ。
アラエスの守備力はキャリアの大半で平均を下回っており、最初の7シーズンはいずれもOuts Above Average(OAA=平均的な守備よりもどれだけ多くのアウトを奪ったか)がマイナスだった。しかし、29歳の今季はジャイアンツの二塁手として目覚ましい活躍を見せ、91試合でOAAプラス10を記録。MLB全体の上位1%台に入っている。
オールスターに4度選出され、首位打者にも3度輝いているアラエスは13日、移籍先でポジションを変更する考えはないと語った。
「これはビジネスなので、僕に力を貸す機会を与えてくれるのがどのチームであっても、プレーするのは二塁になる。一塁には戻りたくない。二塁だけを守るために、精神的にも肉体的にも準備してきた。間違いなく、これからも二塁でプレーする」とアラエスは語った。