【ホワイトソックス6-0エンゼルス】アナハイム/エンゼルスタジアム、5月4日(日本時間5日)
ホワイトソックスの村上宗隆(26)はエンゼルス戦に「2番・一塁」で出場。メジャートップタイに並ぶ14号2ランと初二塁打を含む4打数3安打、2打点で勝利に貢献した。14本塁打&28打点はア・リーグ2冠に立った。
高めに伸びる、速く強いスピードボールを完璧に打ち返した。高い打球音とともに、打球はセンター奥に消えた。
「行くと思っていましたけど、初めての球場でしたし、どれくらい広いか分かんなかった」
一塁を周り、オーバーフェンスを見届けると村上は両手を広げて喜んだ。仲間たちとおじぎセレブレーションで喜んだ。
「(スイングは)理想通りだったと思いますし、ああいう少しボール球、高めのボール球を打てたことはすごく自信にもなりますし、これを続けていきたいなと思います」
速球派の投手は、高めのボールゾーンで空振りを奪う。ウイニングショットを打ち砕いた意味は、ただの1本塁打、1安打以上の価値がある。
2点リードの四回1死一塁。カウント2-2から外角高め、98.1マイル(約158キロ)を捉えた。メジャー移籍時、速球への対応が弱点と指摘された。しかし、MLB公式サイトのデービッド・アドラー記者はXに「今季98マイル(158キロ)以上の速球を複数本塁打した選手は1人。それは村上“速球キラー”宗隆だ」とポスト。
左脇を開け、左肘を高く上げた構え。投球の軌道をにバットスイングを重ねた。エ軍のエース右腕ソリアーノは3、4月で5勝1敗、防御率0.84で月間最優秀投手賞を獲得した。
「前回(4月28日)対戦して、2回目でしたし、球の軌道というのはすごくわかっていた。でも、もちろんすごくいいピッチャーですし、打線としてね、序盤に崩せたことはすごくよかったなと思います」
歴代の日本打者は、メジャー移籍後は日本と比べ速い平均球速に苦しんだ。村上は開幕から約1カ月でスピード感に慣れてきたのか。
「いや、それはあんまりないですかね。慣れてきたというか、自分のスイングをできていることが、増えるている」
三振と空振りを恐れぬスイング。結果的に長打力をはかるOPS(長打率+出塁率).961をマークしている。
六回2死では、35試合目でようやく初二塁打を右翼線に弾き返した。
「いつかは出ると思っていた。二塁打より本塁打の方がいい」
八回2死では、中前打で4度目の3安打をマークした。デビューから35試合で14本塁打は歴代3位。そして、シーズン換算では、64本塁打ペースだ。2018年、エンゼルスの大谷翔平(現ドジャース)が記録したメジャー1年目で日本選手としての最多本塁打22本まであと8本。村上が新記録を作るまで時間の問題だ。2打点を加え、28打点はアランダ(レイズ)と並び、ア・リーグトップタイ。この日、14号を打ったジャッジ(ヤンキース)にすぐに追いつき、ア・リーグ打撃2冠だ。
「まだ始まって1カ月ちょっと。これを続けていけることが僕にとって大事。最後の9月10月まで続けることが大事かなと思います」
チームは勝率5割復帰まであと1勝。もはや3年連続100敗していたチームの姿はない。結束し、勝利に向かっている。
「ケガをしている選手とか、本当にしっかりチームを盛り上げてくれていますし、本当にチーム一丸となって、勝とうという意識でやってる。しっかりこの状態をキープして、常に前を向いて勝ち続けていけるように、していきたい」
村上のコメントにある「9月、10月」。優勝争いを目指し、ポストシーズンに進出する、という意味だ。今のホワイトソックスの戦いは、その可能性を感じさせる。
