1日(日本時間2日)、ナショナルズはライアン・ルートス、オーランド・リバルタ、小笠原慎之介の3投手と外野手のロバート・ハッセル3世をメジャーに昇格させたことを発表した。トレード期限にクローザーのカイル・フィネガンら複数の主力選手を放出しており、その穴を埋めるための措置となる。
小笠原に2度目のチャンスが巡ってきた。2年契約でナショナルズに加入した今季は開幕前の3月21日にマイナー3Aに降格となり、4月17日には右脇腹を痛めて負傷者リスト入り。その後、ルーキーリーグやハイAでのリハビリ登板を経て、3A復帰を果たした。7月6日にメジャー初昇格したが、2度の先発で0勝1敗、防御率9.45と打ち込まれた。
メジャーで2度目の登板を終えた翌日に3A降格が決定。それ以降は2度の先発登板で合計10イニングを投げ、1勝0敗、防御率1.80と好投していた。フィネガンやマイケル・ソロカの放出でアクティブ・ロースター(メジャーの試合に出場できる26人枠)の投手枠(13人)に空きができたため、2度目のメジャー昇格の機会を得た。
ナショナルズは1日に始まったブルワーズ3連戦にミッチェル・パーカー、ジェイク・アービン、ブラッド・ロードの順で先発予定。オフを1日挟み、5日から始まるアスレチックス3連戦の初戦にはマッケンジー・ゴア(中5日)の先発が濃厚で、その後の3試合はパーカー、アービン、ロードがそれぞれ中4日で先発できるため、9日のジャイアンツ戦まで5人目の先発投手が不要なスケジュールとなっている。
よって、小笠原は今後1週間ほどはブルペン待機となる可能性が高い。「MASNスポーツ」のマーク・ザッカーマン記者も「来週まで(追加の)先発投手が必要ではないため、小笠原は当面の間、ブルペンでの起用になるだろう」と伝えている。小笠原が2度目のチャンスを生かせるか注目だ。