地元育ちの捕手フォーテス、トレードで憧れのレイズ入り

July 29th, 2025

ニック・フォーテス(28)が少年時代の夢を叶えた。

子どもの頃からレイズファンだった男が、マーリンズから憧れのチームに加入した。ダニー・ジャンセンがブルワーズへ放出された直後、レイズはマーリンズからフォーテスを獲得した。

トレードの一報が流れたのは、ヤンキースとのシリーズ直前で、28日(日本時間29日)には、さっそくスタメンでレイズデビューを飾った。

「本当にクールだよ。信じられない気持ち。地元のデランド(フロリダ州)でレイズを観て育ったんだ。ロンゴリア、クロフォード、シールズ、みんな大好きだった。本当に夢みたいだよ」と、新しいレイズのキャップとユニフォームに袖を通し、ウキウキした表情で語った。

2011年の最終戦でロンゴリアが放った劇的サヨナラ弾も、電光石火のクロフォードの走塁も、『ビッグゲーム・ジェームズ』の快投も、すべてが記憶に残っているという。

2018年ドラフト4巡目でマーリンズに指名されて以来、プロキャリアはマイアミ一筋。5シーズンで通算363試合に出場し、プロ入り後初のトレードで新天地タンパベイにやって来た。

「初めてのトレードだから正直変な感じだね。でもマーリンズには感謝している。そしてレイズでの新たなチャンスにワクワクしている。環境は変わるけど、いい変化になると思う」

ケビン・キャッシュ監督は、ジャンセンと同じくフォーテスを正捕手として起用していく方針を明言した。新天地ですべての投手を把握するのは大変だが、試合前の時間は投手陣との個別ミーティングに費やした。

「まずは自分らしくプレーするように、と監督に言われたよ。レイズは僕を守備型捕手として高く評価してくれている。今まで通りやればいいと言ってもらえて、すごく安心できた」

フォーテスはフレーミングやブロッキングに優れ、送球も上手い守備型捕手だ。今季は59試合で打率.240、2本塁打、OPS.637と打撃は物足りなさも残るが、コンタクト能力は高く、三振率も低い。

「昔から守備が自分のアイデンティティなんだ。打撃面では、とにかくチームの勝利に貢献できるような打席を心がけている」と自信をのぞかせた。

レイズ編成本部長のエリック・ニアンダー氏も、「フォーテスの最大の魅力は守備力。性格も誠実で、投手陣との関係構築にも優れている。チームに安定をもたらすキャッチャーだ」と太鼓判を押す。

ブルワーズに移籍したジャンセンはクラブハウス内で人気者だったが、今季限りでFAとなる一方、フォーテスは2029年までチームコントロール下にある。「ジャンセンは素晴らしい選手だったので、この決断は難しかった。でも、チームの将来も見据える必要があった」とニアンダー氏は語った。

マーリンズは現在、アグスティン・ラミレスやリアム・ヒックスといった打撃型捕手の若手に出場機会を与えており、フォーテスは余剰戦力となっていた。レイズはそこに目をつけ、ジャンセンをブルワーズに放出した後、すぐにフォーテス獲得に動いた。