菅野、ヤンキース戦5回8三振無失点

防御率はチーム先発トップの3.00

April 29th, 2025

オリオールズの菅野智之(35)がヤンキース戦で中4日で今季6度目の先発に臨み、5回無失点、メジャー自己最多8三振の好投で3勝目を挙げた。

本塁打数、SLG(長打率)、OPSでリーグ首位のヤンキース打線に長打を許さない圧巻の投球だった。またメジャーで初めて無失点で登板を終え、防御率はチームの先発勢では最良の3.00とした。

初回、1死から2番ジャッジにレフト前安打、続くベリンジャーに四球を与えて一、二塁に。しかし4番ゴールドシュミットを93.5マイル(約150.5キロ)の高め速球で空振り三振に仕留める。続くチザムに死球を与え2死満塁と再びピンチを迎えたが、ボルピをスイーパーで遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

二回は二者連続三振などで三者凡退に抑え、先制点をもらった三回は1死からジャッジ、ベリンジャーの連続安打で一、三塁のピンチになったが、ゴールドシュミット、続くチザムをスプリットで連続三振で打ち取った。

さらに3点の追加点をもらった四回は2死から走者を出したが、無失点で切り抜けると、五回は最初の2打席で連続安打を許したジャッジを低めに攻め、最後はスプリットで空振り三振に仕留めた。

オリオールズのTVアナウンサーは「スガノの通訳から『ストライクアウト』の日本語を教えてもらったけれど、今日はそれを披露できる。サンシーン。次もサンシーン」と実況中に楽しそうに披露した。

ヒヤリとしたのは2死一塁の場面。今季好調のゴールドシュミットが高めの速球を強振。あわやホームランかという打球をセンターのムリンスが打球をフェンス際で捕球すると、菅野は笑顔でグラブを叩き、ダグアウトでムリンスを迎えた。

「あれが入っていたら今日の試合勝てなかったと思う。大きなプレーだったと思う」と菅野はムリンスを称えた。

右打者4人、左打者5人のヤンキース打線に対し、右にはスイーパーとシンカー、左にはカーブとスプリットで攻めた。ラッチマンの構えた場所にポンポンと小気味よく投げ込み、制球力の高さもみせた。

8三振は過去5試合の三振数9個を大きく上回り、今季最多の空振り17個もマークした。

「毎登板、色んな発見がある。スイーパーが良くなってきているし、真っ直ぐも今日は効果的に使えた」と菅野は振り返る。

ナショナルズ、タイガース戦は1勝5敗と苦しい遠征だったが、本拠地での勝利にチーム全員が笑顔に。

「シリーズ初戦を投げるのは初めてで、初戦を取るのは大事だと思うし、責任感を持って投げた」と菅野が話すと、2安打を放ったロレアノは「コーナーをつく素晴らしい投球だった。これまでも良かったけれど、今日は特にすごかった。負けが続いていたが、ここから巻き返したい」と3連敗を止めた菅野の力投を次につなげる決意を語った。