パドレスは、ピベッタの後の先発に、実力あるベテランのシース、ダルビッシュ、キング、さらに好調のバスケスという選択肢がある中で、最終的にシースとダルビッシュを選んだのは、シーズン終盤の復調と豊富な経験に期待したからだろう。
シースを2戦目に任命した理由について「ディランは調子がいい。最近は安定して投げている。ここ(リグレーフィールド)でも良い投球をしてくれたし、カブス相手にも良い投球をしてくれた。そして彼はディラン・シースで、剛腕だ。第2戦に最も適した選手だと思う」と明かした。
シースは今季防御率4.55と苦しんだが、9月は5先発で防御率3.12と復調。ダルビッシュも負傷の影響で出遅れ、15先発で防御率5.38と苦しんだが、9月の5先発は全て自責点3以下でまとめた。
注目は昨季エース級の活躍だったマイケル・キングをブルペンに回した決断だ。シルト監督によれば、レギュラーシーズン最後の登板からの間隔の兼ね合いで第1戦の登板は避けたいと考えているようだが、キングは全試合で登板可能とのこと。リリーフ経験も豊富なキングを切り札として活用する。
キングはレギュラーシーズン最後の登板の後に、どんな役割にもオープンであると示した。
「どんな役割を与えられても、とても満足している。もちろん、先発の方が好きだけど、(ブルペンから投げるのは)自転車に乗るのと同じ(くらい慣れたこと)だよ」
キングの夏の不調が、パドレスが彼をローテーションから外す決断に影響を与えたことはほぼ間違いない。彼は二度のけがで3カ月半近く欠場し、復帰後もわずか4試合しか先発せず、70球以上投げたことは一度もなかった。
キングがブルペンに加わった今、パドレスのワイルドカードシリーズの勝ち筋はより明確になった。第1戦のピベッタが好投し、第2戦以降では鉄壁のブルペン陣で逃げ切りを図ることだ。
今季31先発で防御率2.87を記録し、エースとして君臨したピベッタは好投を期待されている。
「スタートダッシュは常に重要だ。でも大げさに言う必要はない。自分の才能と今季やってきたことを信じて、自分のゲームプランを実行に移すだけだ」
そして第2戦以降は、先発投手を早めに交代させてでもブルペン陣に頼る展開になるかもしれない。例えば、シースは1巡目の対戦時ではOPS.606に抑え込んでいるが、2巡目では.802、3巡目では.790と目が慣れるほど顕著に打たれやすくなっている。対戦成績が悪化する2巡目以降は、いつでも継投がありえるだろう。
ロングリリーフも可能なキングが加わったことで、パドレスはスアレス、ミラー、モレホン、エストラーダといったショートリリーバーの投入をためらう必要がなくなるはずだ。
シルト監督は語る。
「(キングは)もう一つの武器だ。繰り返しになるが、我々にはここまで我々を導いてくれた信頼できるブルペン陣がいる。そしてマイケルは、経験豊富でその役割で実績のある選手たちと比べて、適切に起用されるだろう。マイケルが活躍できる場は、おそらくこのシリーズで訪れるだろう」
