スキーンズ、立て直しの登板で示した実行力、意欲、競争心、そして喜び

April 1st, 2026

ポール・スキーンズにとって、自己最短の登板となった前回から立て直すために必要だったのは、たった1つ、実行力だった。一方、監督にとっては、このエース右腕が持つ意欲と競争心が全てだった。

1日(日本時間2日)、シンシナティに集まった1万5007人の前でその全てが発揮された。スキーンズは力投し、レッズに8−3で勝利。今季初白星を挙げた。

26日(同27日)の登板では、わずか2アウトを奪う間に4安打5失点、2四球に1死球だった。しかし、この日のスキーンズ(1勝1敗)は3安打1失点に抑え、5三振、2四球。77球(ストライク51球)を投げ、今季の防御率を67.50から9.53に下げた。

「まだ途上の段階だが、ある程度のイニングを投げ、2/3回より長くマウンドにいられたのは良かった」とスキーンズは冗談めかして語った。

パイレーツのドン・ケリー監督は「五回を終えての交代は、球数による判断だった。ニューヨーク(メッツ戦)での前回登板が37球だったことを踏まえ、今回は80球前後を目安にしていた。シーズンを通してスキーンズの力が必要だし、5イニングを投げ抜いたのは素晴らしい仕事だった。今後は5イニング以上や77球以上を投げることになるだろう」と語った。

それでも、スキーンズはTJ・フリードルへの先頭打者四球の後、リズムをつかむ必要があったが、全く気にしていなかった。

「最初の打者をやり過ごさなければならなかったということだろう。感触はかなり良かった。ブルペンでも、試合を通じても良かった。特に大きな懸念はなかった」

ケリー監督は「スキーンズはすさまじい負けん気の持ち主で、攻めの姿勢には独特の能力がある。先頭打者に四球を出しても、すぐに立て直してストライクゾーンに投げ込んでくる。本当に見事だ」とたたえた。

この日の登板が重要だった理由の1つは、ワールドベースボールクラシック(WBC)に出場した影響が残っているのではないかという憶測に終止符を打ったことだ。スキーンズは「何が現実で何がそうでないかを思い出すだけだ。プレー以外に重要なことはないし、試合以外に大切なこともない。外部の情報からは、かなり遮断されている。耳にしたり目にしたりすることもあるが、プレーとは関係ないので気にしていない。この1週間は、とにかく実行力、つまり自分の投球をすることだけを考えていた。それだけだ」とマウンドに集中した。

スキーンズは、投球内容について長く語るよりも、チームメートのジェイク・マンガムに誕生日ケーキを贈った話題をより楽しんでいるようだった。マンガムが3月8日に「誕生日を祝いたくない」とこぼしたため、キャンプ地にケーキを届けたという。試合後の取材中、近くでそれを聞いていたマンガムはお返しをすると宣言したが、スキーンズの誕生日が5月29日であることを知らなかった。

マングムは「5月26日」と予想し、その後に「5月下旬」と言い直した。スキーンズは「恥ずかしいやつだ。2回も間違えた」とあきれ顔だった。

スキーンズは上々の投球だった。一回にオニール・クルーズがレッズの先発アンドリュー・アボット(0勝1敗)から3ランを放ち、4-1とリードした状況で降板した。

「(31日=日本時間4月1日のように)クルーズがまた打ってくれると、投球が本当に楽になる。さらに簡単になるし、見ていて楽しい」とスキーンズは語った。

アボットは立ち直り、パイレーツが六回に押し出し四球で1点を加えるまで追加点を許さなかった。

スキーンズは四回先頭のエリー・デラクルーズに90.1マイル(約145.0キロ)のチェンジアップを右前に運ばれるまで無安打投球を続けた。サル・スチュワートの内野ゴロでデラクルーズが二進した後、ナサニエル・ロウの適時二塁打で生還。これにより、スキーンズが初登板の2024年6月17日から続けていたレッズ戦での連続無失点記録は31回で途切れた。

スキーンズはレッズ戦通算6試合の先発で5勝0敗、34回で2失点、防御率0.53とした。

レッズのテリー・フランコーナ監督は「スキーンズがマウンドにいるときは、序盤に点を与えたくない。その後はあらゆるチャンスをものにするために戦わなければならないと分かっているからだ」と語った。

六回から登板したメイソン・モンゴメリーが代打のエウヘニオ・スアレスに2ランを浴び、レッズに1点差まで詰め寄られた。しかし、アイザック・マットソン、ジャスティン・ローレンス、グレゴリー・ソトの3人が残りの3回1/3を締め、パイレーツが今季初のカード勝ち越しを決めた。