ドジャースを圧倒したスキーンズ、サイ・ヤング賞レースは独走か

防御率1.98、195三振はリーグトップ

September 5th, 2025

パイレーツ5-3ドジャース】ピッツバーグ/PNCパーク、9月4日(日本時間5日)

ナ・リーグサイ・ヤング賞候補のポール・スキーンズ(10勝9敗)が6回無失点の好投でパイレーツを勝利に導いた。中地区最下位のパイレーツは若手投手陣の活躍で西地区首位のドジャースをスイープ(3連勝)。スキーンズは防御率を再び1点台とし、サイ・ヤング賞レースで独走体勢に入った。

スキーンズにケチを付けるのは難しい。23歳の右腕は既に新人王、デビューからの2シーズンで2年連続のオールスターゲーム先発など多くの栄誉を手にした。今季は自身初のサイ・ヤング賞を手にするだろう。唯一ケチを付けられる点が、個人勝敗では黒星が先行していることだったが、この日10勝目を挙げたスキーンズは「もう私についてそんなことは言えないよ」といたずらっぽく笑った。

スキーンズは10勝9敗、防御率1.98(両リーグ1位)、195三振(ナ・リーグ1位)の成績でサイ・ヤング賞獲得は、ほぼ間違いない。パイレーツの選手として1990年のダグ・ドレイベック以来3人目の受賞者となるだろう。

パイレーツのドン・ケリー監督は喜んでサイ・ヤング賞投票における広報の役目を引き受けるだろう。

「彼の仕事ぶり、闘志、持ち前の才能、そして彼の仕事への取り組み方。私たち全員が彼のためにそれ(サイ・ヤング賞)を望んでいる。願わくば、今年こそ受賞してほしい。今年であろうとなかろうと、彼はサイ・ヤング賞に値する投手だ。受賞すれば、ポールにとっても球団にとっても大きな意味を持つだろう」と熱望している。

続けて「ポールの物事への取り組み方を知り、本当に感銘を受けるのはサイ・ヤング賞を目的にしていないことだ。彼は本当により良い投手になりたいから、偉大になりたい(と思い、取り組んでいる)。そして、彼はマウンドに立って、ピッツバーグ・パイレーツの勝利に貢献したいんだ」とスキーンズの姿勢に賛辞を惜しまなかった。

MLB3位の平均得点を誇る強力ドジャース打線に対し、スキーンズはわずか2安打、8三振(ナ・リーグMVP最有力候補の大谷からの2三振含む)、1四球と好投した。「こういうのが楽しい。間違いなく野球界最強のチームを相手にホームでスイープを狙うのは、最高のチャンスだ。決して軽視してはいけない」と強敵との対戦を楽しんだ。

また、自身初のサイ・ヤング賞獲得に向けて視界は良好だが、スキーンズは気を緩めていない。「結局は良いピッチングをすることに尽きる。良いピッチングをしても失点することはあるし、良いピッチングをしても失点しないなんてありえない。残り4、5試合の先発が残っている。オフシーズンに入る前に何もやり残したくはない。去年と同じ考え方だ」と全てを出し切るつもりだ。

そして、いかにスキーンズが好投しようと、打線の援護がなくては前半戦のように黒星が増えてしまうだろう。後半戦に入ってから6勝1敗と勝ち運が巡ってきた右腕のバックには、ケリー新監督のもと生まれ変わったチームがいる。ケリー監督が5月に就任するまでチームは12勝26敗だったが、就任後は52勝51敗。特に直近16試合では12勝を挙げている。

スキーンズは好調なチームについて「いい野球ができている。個人として、あるいはチームとして、自信がどこから来るのかは分からない。ある程度は成功から来ると思う。だから、自分たちにはできるということを証明できたと思う。それが自信につながっている」と語った。