PCAが5号3ラン含む3安打4打点

カブスはドジャースに4勝3敗で勝ち越し

April 24th, 2025

<カブス7−6ドジャース>

カブスのピート・クロウ・アームストロング外野手(23)がドジャース戦に「7番・センター」で出場。0−2の四回1死一、二塁で左中間へ5号3ランを放つなど、4打数3安打4打点と活躍し、シカゴでのドジャース戦2連勝に貢献した。カブスはシーズンで4勝3敗とし、2シーズン連続でドジャースに勝ち越した。なお、鈴木誠也(30)は当初はスタメンだったが、右手首の違和感により、欠場した。

シカゴのニュースターが躍動した。PCAことクロウ−アームストロングが強烈な一発で勝利に導いた。6−5の五回2死三塁でもセンター前にタイムリーヒットを放ち、シーソーゲームを制した。

「タイミングを合わせたら、あとはシンカーを待つだけだと決めていた。運よくその球がきたので、打つことができた。僕たちはただ最善の準備をして、自分にできることをやり切るだけです」

勢いをつけた5号3ランは2ボールから、低めのボールゾーンをジャストミートした。身長183センチはメジャーリーガーの中では決して大きな体格ではない。俊足を生かし、10盗塁はナ・リーグ2位タイ。走塁と守備が“売り”の選手だったが、打率.294、5本塁打、17打点でパンチ力のあるバッティングも光る。ロサンゼルス出身の23歳は絶好調モードに突入。ドジャースとの5試合を含む直近2週間は、打率.455(22打数10安打)、4本塁打、二塁打2本、三塁打1本、9打点をマーク。さらに、対ドジャースに限った対戦成績は、打率.345、4本塁打、12打点と相性がいい。メジャーデビュー3年目でブレークを迎えている。

2020年にメッツからドラフト1巡目(全体19位)で指名を受けた。2021年7月30日にバエズ(現タイガース)らとのトレードでメッツから、カブスに移籍した。今やセンターのレギュラーを張り、カブスの中心選手の1人に成長。ケガをすることなくシーズンを通して出場し続けることができれば、ゴールド・グラブ賞や盗塁王などのタイトル獲得も現実味を帯びてくる。

カブスは先発のボイドが6回10安打6失点(自責点3)も、リリーフ3投手が3イニングを1安打無失点。カブスがシーズンでのドジャースとの対戦成績を4勝3敗とし、2023年から2シーズン連続でドジャースに勝ち越しを決めた。

チーム一丸の勝利にPCAは「本当に素晴らしい。楽しいし、いい野球をしている。全員がチームの勝利に貢献しようとプレーしている。その一員になることができてうれしい」と場内でのヒーローインタビューで答えた。3万7150人の大観衆からは、カブス勝利時に歌われる『GO CUBS GO』の大合唱が響いた。「最高です。リグレー(フィールド)は間違いなく、最高」とシカゴのファンへの感謝で締めくくった。16勝10敗でカブスはナ・リーグ中地区の首位をキープしている。