<**レッズ6-13カブス>**
金曜日、カブスのピート・クロウ=アームストロング(PCA)が、右翼ファウルポールをかすめる特大のグランドスラム。七回に一挙6得点を挙げ、試合をひっくり返した。最終的に13-6でレッズに快勝したこの一戦は、序盤に2度の4点ビハインドを背負った試合展開を一気に覆す逆転劇となった。
七回、クロウ=アームストロングは打った瞬間、その場に立ち止まり打球の行方をじっと見つめた。打球はラインギリギリでポールの外側をかすめ、フェア判定。キャリア初の満塁本塁打にベンチも大盛り上がりとなった。
直前に守備のミスがなければこの回の攻撃が終わっていた可能性もあっただけに、一発を浴びたリリーフのトニー・サンティランにとっては悔しい1球となった。
「正直自分でも(打った瞬間は)よく覚えてないよ」とPCAは答える。
この満塁弾は、PCAにとってこの試合2本目の本塁打で、今季チームトップの14号。さらに、1カ月で2度目の6打点試合という快挙も達成した。
「勝負を決める場面や劇的なホームランなど、バスケやアメフトに負けない興奮が野球にもある。一つひとつの瞬間をダグアウトのチームメートと共有して、楽しみたい。今年はそういったシーンが多いし、大切にしていきたいね」
まさに1週間前、5月14日のホワイトソックス戦(リグレー・フィールド)でも、クロウ=アームストロングは1番打者として6打点を記録していた。今回のレッズ戦では4番打者として同様のインパクトを残し、敵地シンシナティを訪れたカブスファンを熱狂させた。
1920年に打点が公式記録となって以来、同一月に2度の6打点試合を記録したのは、カブス史上初の快挙である。
「野球には面白いスタッツ(成績)がたくさんあることを最近知ってきたし、まぁそれはあまり気にしてないよ。ただ、歴史のある球団でプレーしているし、(カブスの頭文字の)『C』を胸に毎日プレーできることは特別なことで、こういう試合で勝つために毎日起きて、練習しているんだ。素晴らしい歴史を持ったカブスの一員でいられるのは楽しいよ」。
また、この試合で4番に座ったことについては、こう語った。
「塁に仲間がいると、気持ちがかなり楽になる。打席に入る前から、犠牲フライでも点が入るとか、ヒットを打てば確実に得点につながるのは心強い。今は打順をいろいろ変えながらも、打点を稼ぐチャンスに恵まれていると感じている」
「でも、塁に出てくれる仲間たちがいなければ、自分にそんなチャンスもない。だから、自分はどの打順に入っても、やれることをしっかりやって貢献したいし、頼れるチームメイトがいることも分かっている」
レッズの先発グリーンはこの日、負傷者リストから復帰登板となり、立ち上がりは順調そのもの。三回までにわずか46球で打者を封じ込め、テンポよく試合を進めていた。
だが四回、クロウ=アームストロングが160.8キロの速球を右中間スタンドに運び、この試合1本目となる本塁打を放った。これで点差は4-2となり、カブス反撃の狼煙が上がった。
続く八回には、鈴木誠也がブレント・サーターから13号3ランを放ち、勝負を完全に決定づけた。クロウ=アームストロングと鈴木はいずれも3安打を記録し、カブスは終盤3イニングで11得点と圧倒的な攻撃力を見せた。
投手陣では、ジュリアン・メリウェザーの後を継いだクリス・フレクセン(2勝0敗)が好リリーフ。五回に一、三塁のピンチで登板すると、レッズのダブルスチール失敗でピンチを切り抜けた。さらに六回は完璧な投球を見せ、勝利投手となった。
序盤はレッズが三回までに4-0、七回時点で6-2とリードを奪っていたが、カブスは終盤に試合をひっくり返した。先発はカブスがマシュー・ボイド、レッズが負傷明けのハンター・グリーンだったが、いずれも五回を迎える前に降板した。
<鈴木誠也 打撃成績>
第1打席:センターライナー 第2打席:二塁打 第3打席:見逃し三振 第4打席:レフト前ヒット 第5打席:3ラン本塁打
打率 .262 OPS .866