フィリーズ期待の若手右腕、アンドリュー・ペインターが、ついに3Aで。トミー・ジョン手術、リハビリの日々を経て約1年半ぶりにマイナー公式戦のマウンドへ登り、メジャー昇格まで文字通りあと一歩となった。
木曜夜、メジャー全体No.1プロスペクトのローマン・アンソニーを三振に仕留めて試合をスタートすると、三回無失点・5三振の好投を披露した(試合は雨天コールドで3-1の勝利)。
ペインターは最初の9打者中8人をアウトに取り、そのうち5つは三振。三回には一時制球を乱し2アウトから3連続四球を与えるも、3-1のカウントをポップフライで切り抜け、無失点でマウンドを降りた。
この日は60球(うち34球がストライク)を投じ、ストレートは最速158キロ、平均152キロを記録。スイングは22回中空振り8回と、身長201センチ、体重98キロの大型右腕はその球威を存分に披露した。
5月1日、1Aでの前回登板では今季最長の4回を投げていたペインター。3A昇格初戦でいきなり印象的なピッチングを見せたが、球団は慎重なスタンスを崩していない。フィリーズの編成本部長デーブ・ドンブロウスキー氏はMLB.comにこう語った
「もっと早いペースで戻すことも可能だとは思っている。健康状態だけ見れば前倒しできるというのが我々の共通認識だ。ただ、今季後半の登板機会を残すために、今はペースを落としてイニング数を温存している」
3A初登板で見事なピッチングを見せたペインター。メジャー全体でNo.5の有望株として期待されるその片鱗を示したと言えるだろう。
「すごく良い感触だったよ。環境も打者のレベルも違うけど、マウンドから本塁までの距離は変わらないからね」
頼もしく語る彼のメジャー昇格は、すぐそこまで近づいてきている。
