意外とあるかも?!ワールドシリーズの対戦カード

February 8th, 2026

カリフォルニア州サンタクララで8日(日本時間9日)、第60回スーパーボウルがキックオフを迎える。これは見事な復活劇を遂げた2チームによる集大成の戦いだ。

シアトル・シーホークスとニューイングランド・ペイトリオッツの対決は、実のところ2015年に行われた第49回スーパーボウルの再戦だが、両チームとも近年は比較的苦しい時期を過ごしていた。今季を迎える前、シーホークスは2年連続でプレーオフを逃し、ペイトリオッツは2年連続の4勝13敗を含む3年連続でポストシーズンから遠ざかっていた。

そこでふと考えた。2026年のMLBでも同様の展開が見られるだろうか。

多少無理があるように思えるかもしれないが、実際には最近でも前例がある。ブルージェイズは2024年の最下位から2025年のワールドシリーズ第7戦まで駆け上がっただけではない。前年にポストシーズン進出を完全に逃した2チームによるワールドシリーズの対戦を見つけるには、2023年までさかのぼるだけでいい。実際、レンジャーズとダイヤモンドバックスの対戦は、電撃的な立て直しが同時に起こったという点で歴史的だった。

これを踏まえ、MLB公式サイトの記者とリサーチャー5人に、2025年にプレーオフ進出を逃したチーム同士による2026年ワールドシリーズの対戦カード案を作成してもらった。難易度を少し上げるため、各チームを選べるのは1回だけという条件を加えた。結果は次の通りだ。

1. オリオールズ vs. メッツ

2025年の誤算

オリオールズにとっては、起こり得る悪いことの全てが起きたような1年だった。最も顕著な変化は投手陣で2024年は多くの指標で平均かそれ以上だったが、昨季は防御率ワースト5位(4.62)に沈み、指標もそれを裏付けていた。野手陣でさえ、多くの選手が成績を落とし、負傷者も続出した。

メッツは7月末までは素晴らしい状況だった。62勝47敗でナ・リーグ東地区首位に立っていたが、夏場以降シーズンは暗転し、残りの試合を21勝32敗。シーズン最終日にプレーオフ争いから脱落した。主力選手、特に攻撃陣は活躍したが、8月以降は防御率4.96と投手陣が崩壊した。

2026年の好材料

オリオールズは今オフ、球界で最も活発に動いたチームの一つであり、ピート・アロンソ、テイラー・ウォード、シェーン・バズ、ライアン・ヘルズリーらを獲得した。これらの新戦力に加え、万全な状態のカイル・ブラディッシュが戻ってくる。さらに、ガナー・ヘンダーソン、アドリー・ラッチマン、ジャクソン・ホリデイが2026年にはさらに成長することが期待される。ボルティモアは若手有望株と経験豊富なベテランがうまく融合しており、26年はプレーオフ進出、そしてア・リーグ東地区優勝を狙えるはずだ。

メッツもロースターを大幅に入れ替え、アロンソ、エドウィン・ディアス、ブランドン・ニモ、ジェフ・マクニールらを放出し、ボー・ビシェット、フレディ・ペラルタ、マーカス・セミエン、ホルヘ・ポランコ、ルイス・ロバート・ジュニア、デビン・ウィリアムズ、ルーク・ウィーバーを獲得した。これらの補強に加え、フアン・ソトとフランシスコ・リンドーアらのスーパースターの存在、ノーラン・マクレーンやジョナ・トンら若手先発投手の成長期待を考慮すれば、メッツは今季、有力なチームになるかもしれない。

(ブレント・マグワイア記者)

2. アストロズ vs. ブレーブス

2025年の誤算

アストロズは9年ぶりにポストシーズン進出を逃したが、その差はわずか1ゲームだった。チームの主力であるホセ・アルトゥーベとフランバー・バルデスが比較的低調なシーズンを送ったことも響いたが、オフの目玉補強だったクリスチャン・ウォーカーがOPS+ 97(100が平均)と期待外れに終わった。だが、最大の要因は、ヨルダン・アルバレスが右手の炎症で4カ月近く離脱したことだろう。

ブレーブスは2025年の開幕7連敗でスタートし、穴から抜け出すことができなかった。この記事の多くのチームと同様、アトランタのシーズンも相次ぐ負傷によって狂わされた。7月下旬には、開幕ローテーションの全員が同時に負傷者リスト入りしていた。オジー・オルビーズとマイケル・ハリス2世の不振に加え、オースティン・ライリーが後半戦に負傷で苦しんだことが事態を悪化させた。短縮シーズンを除く過去6シーズンで少なくとも88勝を挙げていたブレーブスだが、昨季は76勝に終わった。

2026年の好材料

両チームには、2021年のようにワールドシリーズで対戦するだけの実力がまだある。ブレーブスはファングラフスの予測で、WAR(勝利貢献度)においてMLBで5番目に優れたロースター(選手構成)を持つとされている。アストロズはそのリストでは少し下がり、全体的に高齢化しているが、日本人先発投手の今井達也と右腕マイク・バロウズの加入が、バルデスの抜けた穴を埋める助けとなるだろう。アストロズは、アルトゥーベとカルロス・コレアが全盛期のような活躍を見せ、ウォーカーが2022年から24年にダイヤモンドバックスで発揮したようなパフォーマンス(OPS+ 123/平均を100とした得点貢献指数)を取り戻す必要がある。

しかし、両チームにとって最大の鍵は、エリート・スーパースターである強打者、アルバレスとロナルド・アクーニャJr.が、162試合のフルシーズンと、その後のポストシーズンを通して出場できるかどうかだ。

(ブライアン・マーフィー記者)

3. レンジャーズ vs. ダイヤモンドバックス

2025年の誤算

レンジャーズはワールドシリーズを制した時のような打撃ができなかった。2023年はア・リーグ最高の攻撃力を誇ったが、昨季はメジャーのワースト10に沈んだ。コーリー・シーガー、マーカス・セミエン、ワイアット・ラングフォード、エバン・カーターら主力打者の負傷も響いた。

一方、ダイヤモンドバックスは強力な打線を擁していたが、投手陣に足を引っ張られた。2023年のリーグ優勝に導いたエース、ザック・ギャレンはキャリア最悪のシーズンを送った。新エースのコービン・バーンズはわずか11先発の後、トミー・ジョン手術により離脱した。そしてブルペンはメジャー最低レベルだった。

2026年の好材料

レンジャーズは昨季81勝81敗に終わったが、実はア・リーグ西地区最高の得失点差(+79)を記録しており、これは期待勝敗数に換算すると90勝72敗に相当する。つまり、あと一歩まで来ている。そしてワールドシリーズへ返り咲くための戦力もそろっている。打線にはシーガー、ラングフォード、新加入のブランドン・ニモ。ローテーションにはジェイコブ・デグロム、ネイサン・イオバルディ、ジャック・ライター、そしてこちらも新加入のマッケンジー・ゴアがいる。

ダイヤモンドバックスの打線は昨季同様に危険だ。ケテル・マルテ、コービン・キャロル、ブレークしたヘラルド・ペルドモは健在で、さらにノーラン・アレナドが加わった。投手陣は依然として大きな疑問符が付く。だが、アリゾナは打ち勝つことでポストシーズンへ進める。投手の補強(まずはギャレンとの再契約)を行えれば、大きな助けとなるだろう。シーズン終盤にバーンズが戻ってくることも同様だ。

ペイトリオッツとシーホークスが再戦できるなら、ダイヤモンドバックスとレンジャーズにできない理由はないだろう。

(デビッド・アドラー記者)

4. アスレチックス vs. パイレーツ

2025年の誤算

両チームとも投打の不均衡に苦しんだ。アスレチックスは打線こそ機能したが投手陣が振るわず、得点(733)は12位だった一方、失点(817)は27位に沈んだ。一方、パイレーツは強力な投手陣を擁しながらも打線が貧弱。失点(645)は5位だったが、得点(583)は最下位に終わった。

2026年の好材料

両チームとも、矢印は明らかに上を向いている。アスレチックスは昨季、開幕から42勝62敗だったが、シーズン終盤は34勝24敗と盛り返した。この期間の得失点差(+62)はメジャー5位という好成績だった。パイレーツも後半戦に復調の兆しがあった。開幕から39勝61敗だったが、最後の62試合は32勝30敗で勝率.516を記録した。

昨季のア・リーグ新人王ニック・カーツ率いるアスレチックスは、MLBで最もバランスの取れた打線の一つを擁しているようだ。ファングラフスが打順の1番から9番までの全ポジションでWAR(総合的な勝利貢献の指標)2以上を記録すると予測しているチームは、ドジャース、ブルージェイズ、ヤンキース、ブレーブスと並び、わずか5チームのみであり、アスレチックスはその一つだ。攻撃陣だけでも手強い相手になるはずだが、もし投手陣が2025年の終盤と同じようなパフォーマンスを発揮すれば、2020年以来となるプレーオフ進出への現実的な道筋が見えてくる。

パイレーツは、ブランドン・ロウ、ライアン・オハーン、ホスティンソン・ガルシアを加え、打線の強化に成功した。これらの補強がバックス(パイレーツの愛称)を即座に強豪へ変えるわけではない。しかし、2025年のナ・リーグ・サイ・ヤング賞受賞者ポール・スキーンズを中心とする才能ある若手ローテーションに、ピッツバーグへポストシーズンの戦いをもたらすために必要な援護を与えることはできるだろう。特に、MLBパイプラインの全体1位プロスペクト、コナー・グリフィンが遊撃手として早期にインパクトを残すことができれば、なおさらだ。

(トーマス・ハリガン記者)

5. ロイヤルズ vs. ジャイアンツ

2025年の誤算

2024年のロイヤルズは、2015年の世界一以来にポストシーズンに進出したが、25年のチームはその成果を積み上げられなかった。カンザスシティは勝ち星を86勝から82勝に減らし、ア・リーグのワイルドカード最終枠に5ゲーム届かなかった。開幕24勝16敗のスタートを切った後、安定した戦いができなかった。ロイヤルズは失点の少なさでリーグ4位だったが、得点もワースト5位。上位4人の打者以外は層の薄い打線だった。

一方、ジャイアンツは中位に停滞している。2021年に衝撃的な107勝を挙げて以来、4シーズン連続で79勝から81勝の間にとどまり、ナ・リーグ西地区で3位か4位に終わっている。昨季のチームは得点が17位、失点が14位で、ベースボール・リファレンスによると、WAR 2.0に到達した選手はわずか4人だった。

2026年の好材料

両チームとも、今季は予測不能な要素を抱えている。ロイヤルズは、広大なカウフマン・スタジアムの外野フェンスを前に出し、高さを下げる改修を行う。これにより本塁打が大幅に増えると予測されている。現在の在籍選手を考えれば、これはチームに有利に働くだろう。

一方、ジャイアンツは型破りな監督人事を行った。編成本部長のバスター・ポージーは、監督として22シーズンの経験を持つ人物(ボブ・メルビン)と決別し、テネシー大からプロ経験ゼロの人物(トニー・ビテロ)を抜擢した。これらの一方、あるいは双方のリスクある動きが、2014年ワールドシリーズの再戦につながるかは、時間がたてば分かるだろう。

選手編成では、両チームとも劇的な動きはない。だが、カンザスシティ(アイザック・コリンズとレーン・トーマス)とサンフランシスコ(ルイス・アライズとハリソン・ベイダー)の比較的小規模な補強は、明確な弱点を解消する助けになるかもしれない。また、両チームには興味深い若手の長距離砲(ロイヤルズのジャック・カグリオーンとカーター・ジェンセン、ジャイアンツのブライス・エルドリッジ)もおり、チームのポテンシャルを大幅に引き上げ、10月への希望を再燃させる可能性がある。

(アンドリュー・サイモン記者)