エンゼルスはロウを獲得し、課題だった外野の選手層強化に成功した。28歳のロウは2023年に20本塁打、32盗塁、打率.292、OPS.835を記録してブレイク。しかし、その後2年は負傷の影響もあり、OPS.700を下回る不振が続いている。それでもまだ28歳と若く、フリーエージェント(FA)まで3年の保有期間を残しており、復活を見込める存在だ。
エンゼルスの外野陣は、センターにジョー・アデル、レフトにホルヘ・ソレア、指名打者にマイク・トラウトという布陣。特に後者2人は健康面に不安を抱えており、実績のあるロウを加えたことで外野の厚みは大きく増した。
一方、レイズは長年の正二塁手だったブランドン・ラウの放出で穴が空いた二塁に、レギュラー候補のラックス(保有期間1年)を補強。ラックスは昨季、レッズで102試合に出場して出塁率.350、OPS.724とリーグ平均を超える攻撃力を発揮した。ラウの放出後、レイズはウエーバーでブレット・ワイズリーを獲得したが、レギュラー格の補強は手つかずだった。しかし、ラックスの獲得でラウの穴は埋められたと見るべきだろう。また、レイズは保有期間3年のロウを放出し、保有期間1年のラックスを獲得したため、さらにエンゼルスから有望株クラークを獲得。24歳のクラークは昨季、Aから2Aまで駆け上がり、28登板(26先発)で防御率4.73、奪三振率24.3%を記録した。
レッズはエンゼルスから救援左腕バーク(保有期間1年)を獲得。29歳のバークは昨季、69登板とフル回転して防御率3.36をマークした。レッズは昨季、本職が二塁のラックスをユーティリティとして起用したが、ラックスは守備で苦戦し、レフトではOAA(=Outs Above Average、平均と比べてどれだけアウトを稼いだか)-6を記録。本職の二塁には若手のマット・マクレインがおり、レフトにも今オフにJJ・ブレデイをFAから迎えたため、ラックスは余剰戦力となっていた。レッズは守護神エミリオ・パガーンと再契約、さらに先日は右腕ピアース・ジョンソンを1年契約で加えるなどブルペン陣に積極補強を続けており、余剰戦力のラックスを活用したトレードで再び補強に動いた。