レッドソックス、九回から毎回リード許すも…8連勝

トレーシー監督代行「きょうは負けたくないという気持ちが表れていた」

6:21 AM UTC

ホワイトソックス11−12xレッドソックス】ボストン/フェンウェイパーク、8月6日(日本時間7日)

驚異的な快進撃が、もはや勢いだけでは説明できない領域に入っている。

レッドソックスは延長13回、12―11でサヨナラ勝ちし、8連勝。蒸し暑いフェンウェイパークで、13回1死からケイレブ・ダービン内野手(26)が決勝の適時打を放った。

吉田正尚(33)は「5番・DH」で出場し、4打数2安打、1四球で貢献した。

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レッドソックスは2カード連続のスイープ(同一カードの全勝)。7月3日(同4日)以降26勝3敗、6月25日(同26日)以降では31勝5敗と驚異的なペースで白星を重ねている。

シーズン中の29試合で26勝3敗以上だったチームは、過去70年間でレッドソックスが4球団目。2017年のガーディアンズ以来となった。

「これまででもトップクラスだと思う」とチャド・トレーシー監督代行(40)は振り返った。

試合時間は4時間23分。スパイ小説のように展開が二転三転した激闘を終え、トレーシー監督代行は汗びっしょりで、どこか信じられないような表情を浮かべて会見場に現れた。

ピッチクロック導入後ではレッドソックス最長の試合となり、メジャー全体でも同期間のレギュラーシーズンで3番目の長さだった。

この一戦は、レッドソックス史に残る珍しい試合の一つとなりそうだ。九回、十回、延長11、12回と4イニング連続で同点に追いつき、最後はダービンが中前へ適時打。タイブレークでの二塁走者ニック・ソガード内野手(28)がヘッドスライディングで生還し、試合を決めた。歓喜の輪は外野まで広がり、チームメートがダービンを囲んだ。

レッドソックスは、同一試合の九回以降に5つの異なるイニングで得点した、MLB近代史上初のチームとなった。

「ほっとした」とダービンは満面の笑みを浮かべた。

「本当にこの試合を勝ちたかった。自分も絶対に決めたかったし、もちろんチーム全員が同じ気持ちだった。最後は打球がいい場所に飛んでくれることを願うような試合だったけど、何とか勝ち切れた」

メジャー屈指の強豪を相手にした、ボストンの驚異的な快進撃は続いている。

始まりは7月上旬。ア・リーグ中地区首位のホワイトソックスを敵地シカゴで3連戦スイープすると、後半戦最初のカードではア・リーグ東地区首位のレイズに4連勝。さらに西海岸へ移動し、ロサンゼルスでドジャースとの3連戦もスイープした。

トレーシー監督代行率いるレッドソックスは、3万7082人の観衆の前で記憶に残る勝利を挙げ、今回の3連戦もスイープした。

レッドソックスは三回に0―4とされながら反撃。この試合で5度あった追いつく展開の最初だった。三回裏にコナー・ウォン捕手(30)の2ランで反撃を開始し、その後は最後まで一進一退の攻防が続いた。

2点を追う九回2死、ウィルヤー・アブレイユ外野手(27)の適時打で同点。ここから試合はさらに激しく動いた。

普段は動じない守護神アロルディス・チャプマン投手(38)が十回に2ランを浴びたが、その裏にアンソニー・シーグラー内野手(27)の犠飛で再び同点。なおも満塁としたが、ソガードの野選で勝ち越せなかった。

延長11回はアブレイユの犠飛でまた同点。しかし、レッドソックスが追いつくたびにホワイトソックスも勝ち越した。12回には、新加入のジェイク・ロジャース捕手(31)が犠飛を放ち、またも試合を振り出しに戻した。

「本当に信じられない」とロジャースは驚きを口にした。トレード期限にアドリー・ラッチマン捕手(28)とともにオリオールズから加入した控え捕手は、対戦相手としてレッドソックスを見てきた経験にも触れた。

「過去6年間は相手側から見てきたけど、特にここ数年のこのチームは、本当に対戦したくない相手だった。最後まで諦めないし、素晴らしい選手がそろっていて、どんなプレーでも全力で走る」

さらに劇的な展開を迎える舞台が整い、フェンウェイパークでまた一つ、信じられないような勝利が生まれた。今のレッドソックスの強さを象徴する試合だった。最後まで決して諦めない。

ブルペンで最後に残っていたブライアン・ベヨ投手(27)が延長13回を無失点で抑えた。その裏にレッドソックスがついに決着をつけた。

「延長に入って初めてどちらかが無得点に終わったイニングだった。だから、ここで決めたいという気持ちだった」とトレーシー監督代行は振り返った。

6月下旬から続く驚異的な快進撃で何度も見せてきたように、この日も最後は勝ち切った。

今季3度目のサヨナラ勝ち。前回は6月28日(同29日)、宿敵ヤンキースとの4連戦をスイープした一戦だった。

試合が延長13回まで続いた試合は、2023年9月16日(同17日)のブルージェイズ戦以来、球団最長となった。

「きょう見えたのは、負けたくないという気持ちを持ったチームだったと思う」とトレーシー監督代行は力を込めた。

次は、新たな球団記録だ。レッドソックスはこれで9カード連続勝ち越し。記録会社エライアス・スポーツ・ビューローによると、1912年の球団記録となる11カード連続以来の長さとなった。

2026年のレッドソックスは、連勝もスイープも止まらない。