小児がんと闘う子どもたちを称え、レッズが特別セレモニー

両チームの選手がハイタッチでお出迎え

September 9th, 2025

シンシナティの秋晴れのグラウンドに、ひときわ大きな歓声が響いた。ベースを駆け抜けるのは、未来を取り戻した6人の子どもたち。がんを克服、あるいは寛解を迎えた小さなヒーローたちに、両チームの選手や監督が一列に並び、笑顔でハイタッチやグータッチで彼らの勇気を称えた。

11歳のリーバイ・ナウス君は、始球式で力強い投球を披露。スタンドからは惜しみない拍手が降り注いだ。

「子どもたちは本当に大変な状況にいるのに、笑顔を向けてくれる。逆にこちらが励まされる」と語るのは、レッズの救援投手ザック・マクスウェルだ。右腕は仲間の選手たちとともに小児病院を訪れ、子どもたちと写真を撮ったり、ゲーム機をプレゼントしたりと交流を重ねてきた。

この日、グラウンドに立つ選手、監督、コーチ、審判全員が金色のリボンを胸に付けた。小児がんに立ち向かう子どもたちへの連帯の証だ。ベースやラインアップカードも特別仕様に彩られ、球場全体が温かい空気に包まれた。

「元気なら外で走り回る年齢の子たちが、病気と戦っている。本来なら考えなくていい苦しみを背負っているのに、それでも笑顔で前を向いている。その姿は心を打ち、力を与えてくれる」とマクスウェルは言葉を続けた。

この取り組みは、MLBが毎年9月の「小児がん啓発月間」に合わせて10年にわたり続けてきたもの。球場に集った人々は、勝敗を超えて、子どもたちの笑顔こそが最高の“勝利”であることを感じ取った一日だった。