西田陸浮、メジャーデビュー戦で初安打&7刺殺の大活躍

May 25th, 2026

ツインズ1−3ホワイトソックス】シカゴ/レイトフィールド 5月25日(日本時間26日)

ホワイトソックスの西田陸浮が25日(日本時間26日)、レイトフィールドで行われたツインズ戦でメジャーデビューを果たし、初安打を含む活躍で勝利に貢献した。

試合前、西田は「すごくうれしくもあり、緊張しています」と率直な胸の内を明かしていた。3Aシャーロットから昇格してから、怒涛の24時間だった。

「すごく緊張している」と西田は口にしたが、ベンチでの振る舞いからは緊張はほとんど感じられなかった。約10分間の囲み取材では、本人や通訳が何度も笑顔を見せ、終始和やかな雰囲気。試合前には、元ホワイトソックス監督で現在は解説者を務めるオジー・ギーエン氏とも談笑し、笑い声を響かせていた。

「野球は普段の生活や行動につながっていると思っています。そういう部分を大切にしてきたから、今の自分があると思います」

そして、その緊張は試合が始まるとすぐに消えたようだ。

本職は二塁手だが、この日は右翼で先発出場すると、二回にはいきなり見せ場を作った。

アレックス・ジャクソンの前打を処理すると、本塁を狙った走者を刺す好返球。捕手ドリュー・ロモへのストライク送球で、同点のピンチを防ぎ、イニングを締めくくった。

試合前には「シーズン中はほとんどセカンドを守っていたんですけど、ライトはセカンドの後ろなので、一緒だと思う」と冗談交じりに話していた西田。その言葉通り、外野でも軽快な動きを見せた。

しかも、この送球では勢い余って左足のスパイクが脱げていたという。それでも正確な返球を見せ、チームメートを驚かせた。

ロモは「シャーロットで一緒にプレーしていたから、肩がいいのは知っていた。でもデビュー戦で、あんな完璧な送球を見せるなんて本当に印象的だった」と称賛した。

さらに四回には、メジャー初安打もマークした。試合後、初安打の記念球について聞かれると、「たぶん日本の父に送ると思います」と笑顔を見せた。

そんな明るい性格と野球への情熱で、西田はついにメジャーの舞台へたどり着いた。ホワイトソックスでプレーする日本生まれの選手としては、井口資仁、高津臣吾、福留孝介、そしてチームメートの村上宗隆に続く5人目となった。その村上はこの日、初回にア・リーグトップとなる18号本塁打を放っている。

西田は「まだ自分がメジャーリーガーという感覚はないです」と率直な思いを口にした。

「ここからもっと成長しないといけない。もっと野球がうまくなって、ここで少しでも長くプレーできるようになりたいです」

村上が一塁、西田が右翼で先発出場。日本生まれの野手2人が同じスタメンに名を連ねたのは、2012年のマリナーズ、2008年のフィリーズに続き史上3球団目となった。

ホワイトソックスは今後も西田を積極的に起用していく方針で、メジャーの舞台でさらに存在感を高めていきそうだ。

ウィル・ベナブル監督は、西田について「継続的に起用するつもりだ」と期待を寄せた。

「右投手相手では使っていく。毎日、相手との相性や、その日のベストな布陣を見ながら(スタメンを)決めていくことになるが、特に右投手相手では間違いなく選択肢に入ってくる」

ホワイトソックスは、西田の持ち味が下位打線の起爆剤になることを期待している。昇格前の3Aシャーロットでは打率.347、出塁率.454を記録。この日は「9番・右翼」で先発出場し、背番号51を背負った。

51番は、日本球界にとって特別な意味を持つ番号だ。イチロー氏(現マリナーズ会長付特別インストラクター)が長年背負ったことで、多くの日本人選手にとって憧れの数字となっている。

西田はスプリングトレーニング中、元ホワイトソックスの強打者ジム・トーミ氏を通じて、イチロー氏からサイン入りバットを贈られたことも明かした。

「これ(51番)は正直、変えた方がいいかなっていうくらい重いです。まだイチローさんとも呼べない。それくらい偉大な方」と恐縮しながら話した。