【ドジャース2x−1フィリーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月9日(日本時間10日)
ナ・リーグ地区シリーズ(NLDS=5回戦制)の第4戦は延長11回でドジャースがサヨナラ勝利し、リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)進出を決めた。1−1の八回から登板した佐々木朗希(23)が3イニングをパーフェクトに抑え、接戦での勝利に貢献した。
ドジャースは13日(同14日)に開幕するNLCSでカブスとブルワーズの勝者と対戦する。試合後、フィールドと会見場で行われた佐々木の主な一問一答は以下の通り。
(フィールド上でのインタビュー)
ーーポストシーズンでこれほど活躍できたことはどう思う
「まず健康でこの状態に戻ってこられたこと。サポートしてくれた人に感謝していますし、投球フォームについても球団といろいろ話しながら、自分のパフォーマンスが戻るまで一緒に頑張ってきてくれたスタッフに感謝したいです」
ーー新しい役割(先発ではなくリリーフ)で圧倒できている理由
「ストレートの球速が戻ってきたことと、それに伴ってフォークもよくなって、その分(ストライク)ゾーンで勝負できていることだと思います」
(会見場にて)
ーー延長十回の終わりにロバーツ監督がベンチ前出てきて、ハグをしたが、その時の気持ちはどうだった
「3イニングを抑えられてよかったな、と。ホっとした気持ちです」
ーー日本でもプレーオフ経験があると思いますが、メジャーのプレーオフ、またドジャースタジアムの雰囲気は
「そうですね、盛り上がり自体は日本もアメリカもシーズンとは違ったものがありますし、先にフィラデルフィアでいい経験ができたので、きょうは緊張しすぎることなく、いつも通りに(試合に)入れたかなと思います」
ーー今は自信もついた
「そうですね、ストレートの強さとスピードとコントロールが、自分の中で良いラインまで来たので、(ストライク)ゾーンで勝負できるようになりました。その分、変化球もより生きてくると感じるようになりました。ゾーンで勝負できるようになったと思います」
ーーアリゾナ(の施設)でどういうアドバイスを得て変化したのか
「そうですね。マイナーでリハビリしている途中、投手コーチ(のような方)としゃべって、その人がどう思っているかという投球フォームに関して話を聞いて、その中でどこが問題かという話を聞いて、自分の中でうまくいっていないところと一致する部分があった。そこから(フォームを修正する)アプローチはまた別ですけど、そこでお互いに問題というか、悪くなっている要因のところは(認識が)一緒だという確認ができました」
ーー今回チームとして1つの節目を達成した、その一部に貢献できたということはどう思うか
「日本とアメリカの違いは、日本はリーグ優勝が一番重要視される。アメリカではポストシーズンでワールドチャンピオンになることが一番重要視されているので、そこの違いは感じていた。シーズンも大事で、ただ今年は(レギュラーシーズンでは)全然貢献できなかった分、 今年残されたシーズンで自分のできることをチームに貢献したいと思っていた。そういった意味では今は少しですけど貢献できて良かったなと思います」
ーーきょう投げている間の感覚は。ゾーンに入っていたような感覚はあるか
「いい緊張感の中で投げている。ゾーンに入っているとかではなく、自分がこうしたらいいパフォーマンスを出せるという技術的なところで信頼できるものが今はあるので、それが自分の心を落ち着かせてパフォーマンスを出せる要因なんじゃないかなと思います」
ーーきょうは両チームが緊迫した素晴らしい試合。試合終盤で名前が呼ばれるかもしれないという思いを持って、どんなことを考えていたのか
「試合前に2イニング(投げる状況が)があるかもしれないと言われていたので、逆算して八回から(登板)かなと思っていた。 試合展開を見ながら、最初バンダが準備していたので、イニング途中で呼ばれるかと思って準備していた。急に同点になったタイミングで(登板すると)言われて、いつもより準備が少ない中になってしまったんですけど、なんとか(気持ちの)スイッチを入れて、試合に挑めたかなと思っています」
ーーずっとここを目標にしてきたと思うが、このポストシーズン楽しめているか
「まずは健康でパフォーマンスできていることに本当に感謝しますし、その中で徐々に自分らしく投げられていることには喜びを感じます」
ーーイニング間の心境、特に2イニング目から3イニング目に行くときどんなことを考えていたのか
「体調は良かったですし、特に疲れもなかったので、そこら辺の心配はなかった。 次の回に(打順が)回ってくるバッターを想定して、どういう攻め方で行くかとか、そういうことも考えてました」
ーーシャンパンファイトで監督が「ローキにカンバイ」と言っていたが、実際そう言われた思い。チームの一員になれた実感は
「本当に(レギュラー)シーズンでは何もできなかった分、少しでもチームに貢献したいという気持ちと、その中で個人としては来年につながる何か、あのまま(復帰できずに)終わるよりかは久しぶりにいろいろ経験して、という思いがあったので、今は少しずつですけど、そういった(貢献できている)感覚はあるので良かったですし、チームのために今働けているので、そこは良かったなと思います」
