【分析】佐々木朗希、成績の大幅改善は被本塁打の減少

August 21st, 2026

ドジャースの佐々木朗希(24)が19日(日本時間20日)のロッキーズ戦に今季22度目の先発。5回7安打2失点、1四球、6三振で勝敗はつかなかった。チームは延長10回の末に6-4で勝利し、3連戦をスイープ。佐々木は今季5勝5敗、防御率4.42となった。

後半戦に入って投球成績が大きく改善している。オールスター後の6先発は35回、自責点9、34奪三振、13四球、防御率2.31。6試合すべて自責点2以下に抑えた。前半戦は16先発、81回、自責点48、防御率5.33。防御率は3点以上良化している。

最大の改善点は、本塁打をほとんど許さなくなったことだ。

前半戦は81イニングで19本塁打を浴び、9イニングあたりの被本塁打数は2.11本。後半戦は35イニングでわずか2本に抑え、同0.51本まで低下した。約4分の1まで減少している。一方、9イニングあたりの奪三振数は前半戦8.89、後半戦8.74でほぼ変化がない。奪三振が急増した結果ではなく、本塁打による大きな失点を防いでいる点が、防御率2.31につながっている。

その変化を考える上で重要な試合が7月2日(同3日)のパドレス戦だ。佐々木は3回7安打6失点、2四球、3三振。自己ワーストタイの3本塁打を浴びた。パドレス打線は佐々木から7本の長打を記録し、デーブ・ロバーツ監督(54)は試合後、相手打者が「すべての球に対応していた」と指摘。投球動作などから球種を読まれていた可能性も含め、球団が詳しく調査する方針を明かした。

MLBの最新ニュースを見逃さない!

その後、佐々木は従来より大型のグラブに変更。巨大グラブは投球時の握りを隠せる範囲が広がるため、球種ばれを防ぐ対策につながる。佐々木自身は7月24日のメッツ戦後、サイズについて「一緒くらいです。顔がちっちゃくなったので、そう見えるだけ」と冗談交じりに答え、変更の意図については煙に巻いた。大型グラブと被本塁打減少の因果関係は断定できないが、球種ばれへの懸念が浮上した後、投球内容は大きく改善した。日々のフォーム調整などもかみ合い、19日(同20日)のロッキーズ戦後には「技術的に固まってきてるのでそこら辺は基本的には大きく崩れにくくなりましたし、ある程度(捕手の)要求通り投げる力がついてる」と自信を深めた。

後半戦初戦のヤンキース戦では5回2/3を1失点。最速101.8マイル(約163.8キロ)を計測し、100マイル以上を21球投げた。続くメッツ戦では7回3安打1失点、9三振。自己最多21度の空振りを奪った。

後半戦の佐々木は三振を急増させたわけではない。本塁打を防ぎ、大量失点のリスクを大幅に減らしている。前半戦2.11本から後半戦0.51本へ。被本塁打の激減こそ、復調を最も端的に示す数字となっている。

この安定した投球は、今後の先発ローテーション生き残りへのアピールにもなる。現在のドジャースにはブレイク・スネル(33)、山本由伸(28)、タリク・スクーバル(29)が先発陣に並ぶ。さらに腰のけいれんで負傷者リスト入りしているタイラー・グラスナウ(32)は3Aでのリハビリ登板を終え、次回はメジャー復帰が見込まれている。左膝痛で登板を離れている大谷翔平(32)もブルペン投球を再開し、実戦形式の投球再開へ前進している。

先発候補がそろえば、ローテーション争いはさらに激しくなる。MLB.comも20日、スターぞろいの先発陣が完全復活に近づく中、佐々木が「自分がローテーションにいるべき理由を示している」と伝えた。後半戦6先発で防御率2.31、本塁打はわずか2本。佐々木は本塁打を防ぐ投球を続けながら、シーズン終盤、さらにポストシーズンを見据えた先発枠に残るため、結果を積み重ねている。