佐々木朗希、メジャーデビューは「自分らしく」

March 18th, 2025

長年、思い続けてきたメジャーのマウンド。ドジャースの佐々木朗希(23)は3月19日の第2戦で先発し、メジャーデビューを果たす。16日の公式会見では、日本での成長を見守ってくれたファンへの恩返しの投球を誓った。

「プロに入ってからもなかなかうまくいかない時期も多かったですし、その中でもかわらず同じ熱量で声援をもらえて、すごく心の支えになりました。そういったものをプレーで、自分で表現して返していければいいなと思います」

ドジャースとしてはまだ23歳の右腕は、将来有望株(プロスペクト)の1人。中4、5日でシーズンを通してローテーションを任せるというよりは、年間のイニング数や球数を球団が管理する。故障を未然に防ぎながら、育成し、新しい環境への順応を進める1年だ。アリゾナで開幕前最後のオープン戦登板(ガーディアンズ戦)では4回1安打無失点、2三振。“好投し過ぎた”ため、球数はわずか41球。足りない負荷はブルペンで15球を投げて補った。

交代までの球数のメドはおそらく60〜70球。制限された球数で今できるベストを尽くす。開幕第2戦のプレッシャー、緊張、公式戦でチームの勝利がかかるなど多くの重圧になる要素がある。そして、メジャー1年目で当面は初対戦のチームと打者が立ちはだかる。テーマは「自分らしく」だ。

「基本的にしばらくは初対戦の打者が多くなると思うので、その中で自分の持っている直球とフォークが(オープン戦では)どれだけ通用するかしないか、どういう反応をするかを見ることが重要だった。また(今後は)対戦を重ねていったら違ったアプローチをしないといけないので、とりあえずカブス戦は自分らしく投げていきたいと思います」

紆余曲折がありながら、たどり着くメジャーのマウンド。メジャーリーガーとしての第1球を日本で投じる。

「学生の頃から目標にしてきたことですし、それを東京ドームでまさか迎えられることはびっくりすることだなと思います」

ワールドシリーズ連覇を目指すドジャースの一員として朗希は、メジャーでのルーキーイヤーを迎える。日米の多くの野球ファンが注目する中で開幕第2戦の大役に挑む。