ヤンキースが三塁手補強、マクマーン獲得

アーロン・ブーン監督も加入を歓迎

July 26th, 2025

ヤンキースは今後2年半の正三塁手を見つけたようだ。25日(日本時間26日)、若手有望株2投手とのトレードでロッキーズからライアン・マクマーンを獲得したことを発表。攻守両面で堅実なプレーを見せる30歳を獲得し、弱点だった三塁の穴を埋めた。

今季、ヤンキースの三塁手はOPS.645でこれは同ポジションにおいてメジャーで8番目に低い数字。オスワルド・カブレラが離脱し、ジャズ・チザムJr.を一時的に三塁に回していたものの、チザムJr.が二塁に戻ってからはレギュラー三塁手が不在となり、トレード市場で補強に動くことが確実視されていた。

マクマーンは安定した守備力で知られ、2024年にはオールスター・ゲーム選出も果たしている。今季はここまで100試合に出場し、打率.217、16本塁打、35打点、OPS.717を記録。2019年から昨季まで、コロナ禍で短縮シーズンだった2020年を除いて毎年20本塁打以上を放っており、今季はキャリアハイ(2019年の24本塁打)の更新も狙えるペースだ。

ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「彼はオールスターの三塁手であり、守備が本当に安定している。今季、打撃面では調子の波があるけれど、何年にもわたって三塁を守れる選手だ。彼を獲得することができて興奮しているよ」と加入を歓迎する。

当初、エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)の獲得を狙っているとみられたヤンキースだが、交換要員についてダイヤモンドバックスとの間には「大きなギャップ」があったようだ。また、スアレスが半年の「レンタル移籍」であるのに対し、マクマーンは6年7000万ドルの契約を2027年まで残している。ライトへのホームランが入りやすいヤンキースタジアムの恩恵を受ける左打者であることもヤンキースのマクマーン獲得を後押ししたのだろう。

補強ポイントだった三塁手の獲得に成功したヤンキース。次は先発投手の補強を狙うとみられており、ディラン・シース(パドレス)、ミッチ・ケラー(パイレーツ)らに興味を示していることが報じられている。

なお、マクマーンの交換要員として、グリフィン・ヘリングジョシュ・グロスの2投手がロッキーズへ移籍する。