【コラム】鈴木誠也、日本では不発も真価はこれから

March 21st, 2025

8打数ノーヒット。カブスの鈴木誠也(30)は、ドジャースとの日本での開幕2連戦で安打が出なかった。

「僕は(2連戦で)何もしていない。アメリカに帰ってから頑張りたい」

決して鈴木の調子が悪かったわけではない。開幕シリーズで先発した山本由伸(26)と佐々木朗希(23)は現段階でも能力はメジャーでトップクラス。2投手が万全なコンディションなら、メジャーの強打者たちもそう易々と打てる投手ではない。今季は主にレギュラーDHとして過ごす鈴木。メジャーの日本人右打者で初めて2年連続で20本塁打以上を放ち、昨季のOPS(長打率+出塁率)は.848をマークした。強打者の指標でもあるOPSは.850で超一流であり、オールスター級とされる。その実力があるからこそ、チームは鈴木に期待している。

鈴木は2022年のメジャー移籍以降、プレーオフに出場した経験がない。今季は5年契約の4年目。カブスとしても2020年以来、5年ぶりのポストシーズン進出を果たさなければいけない。アストロズから4年連続20本塁打以上をマークしているタッカーをトレードで獲得。今オフにフリーエージェント(FA)になるスラッガーを獲得した球団の姿勢が、10月の戦いを強く目指している証だ。チームを指揮して2年目を迎えるカウンセル監督も鈴木と今永昇太(31)の活躍は計算に入れている。

「鈴木も今永も最も重要な2人。カブスが期待しているシーズンを過ごそうと思ったら、彼らの活躍なしにそれはなし得ることはできない」

鈴木は1月に行った沖縄での自主トレ、アリゾナでの春季キャンプでのバッティングフォームで新たな取り組みを続けている。右手の平をインパクト以降も上に掲げるようにスイングする「パームアップ打法」に取り組んでいる。この新打法が鈴木にハマるのか、ハマらないのか。成績を向上させるキーポイントになるだろう。そして、守備につく望みは捨てていない。メジャー移籍時にライトを守ることに強くこだわった経緯がある。だからこそ、DHでの役割に全力を尽くしながらも、外野守備に復帰するチャンスを狙っているはずだ。