鈴木2打点もロッキーズにサヨナラ負け

不調の8月も打線は復調の兆し

August 31st, 2025

ロッキーズ6-5カブス】デンバー/クアーズフィールド、8月31日(日本時間9月1日)

ロッキーズのホームでの3連戦最終日。スイープの可能性を持って臨んだカブスは、八回に3点差を追いつき、逆転勝利が見えたかに思えたが、5-5の同点で迎えた九回に登板した守護神ダニエル・パレンシアがサヨナラ打を浴びた。

鈴木誠也は「3番・DH」で出場すると、三回の第2打席で2点タイムリー二塁打を放ち、先制点をマーク。8月22日以来の打点で今季89打点とし、ナ・リーグ単独4位につけている。

先発のマシュー・ボイドは6回6安打4失点、5三振、2四死球と決して悪くない投球だったが、その実力を考えれば少し物足りなかった。先制した直後の三回に2失点を喫し、同点とされると、四回にも2点を失い、逆転を許した。それでも続く五、六回は三者凡退に抑え、91球でマウンドを降りた。対照的にロッキーズ先発のタナー・ゴードンは鈴木のタイムリー以降は立て直し、6回5安打2失点、9三振と素晴らしい投球を見せた。

カブスは七回から登板したポーター・ホッジが1点を失い、2-5と3点差をつけられて八回へ突入。しかし、先頭のマイケル・ブッシュが四球で出塁すると、カイル・タッカーがこの日3安打目となるセンターへのヒットで無死一、二塁に。鈴木はライトへのライナーに倒れるも、続くイアン・ハップが起死回生の18号3ランを放ち、同点に追いついた。

この勢いのまま逆転を狙いたいカブスだったが、八回の後続を打ち取られると、九回もあっさり三者凡退。裏の攻撃で、ロッキーズ先頭のライアン・リッターが安打で出塁すると、続くミッキー・モニアックがタイムリー三塁打を放ち、ホームのロッキーズがサヨナラ勝利を掴んだ。

今季から守護神を務める25歳のパレンシアは、23回のセーブ機会で21度成功しており、防御率も2.20と安定している。しかし、この日は28日のジャイアンツ戦同様、同点で九回のマウンドに上がり、サヨナラ打を献上した。

カブスは15勝14敗で8月を終了。ブルワーズとのゲーム差は1から6.5まで広がり、残り1カ月で埋めるには難しい差がついてしまった。直近30日間でMLBワースト6位の105得点と、打線の不調が目立ったが、タッカーや鈴木、ピート=クロウ・アームストロングらが徐々に復調の兆しを見せており、ここから9月を経て、ポストシーズンに向けて、今季序盤ような爆発力を取り戻したい。