大谷翔平、メジャー最速101.7マイル(163.7キロ)

2回1安打無失点、1三振、1四球

June 29th, 2025

ロイヤルズ9−5ドジャース】カンザスシティー/カウフマンスタジアム、6月28日(日本時間29日)

ドジャースの大谷翔平(30)は中5日で2度目の右肘手術後、3度目の先発に臨んだ。手術前を含めたメジャー移籍後、最速となる101.7マイル(163.7キロ)をマークするなど、2回1安打無失点だった。「1番」に入った打撃では3三振を喫するなど、4打数ノーヒット、3三振だった。

パワーピッチャーとして完全復活する。自信に満ちたマウンドだった。3度目の先発。迎えた4人目、1死一、二塁でパスカンティーノに投じた3球目だった。101.7マイル(163.7キロ)。セカンドゴロでダブルプレーに打ち取った内角球は、メジャー移籍後最速だった。

「ライブBPで投げ続けていたら、投げてはいなかったのかな、と思うのでそういう意味では早めに短いイニングでしたけど、そういう球速帯に慣れていくのは、いいことじゃないかな、と思う。そこもきょう一つよかったところかな、と思います」

試合で投げるアドレナリンが出力を高めた。中5日の登板。一回は14球中、直球は8球を投じた。二回は縦ぎみに変化するスライダーと横変化の大きなスイーパーで9球。「細かいところは別として積極的に(ストライク)ゾーンを攻められたのはよかった」。投手復帰後は1回(28球)、1回(18球)と中5日の調整を進め、今回は2回(27球)。2度目の靱帯再建手術は、人工靱帯を組み込んだ。その新しい右肘の感覚は良好だ。

「一回目より(右肘の)感覚は、術後からすごくよかったので、術式もだいぶ違いますし、一回目よりだいぶよかった。ドクターとの話の中でも(本来の球速や強度に)戻る確率は高い、という話だったので(100マイル以上を投げる)自信はありましたけど、球速帯だけではなくて、投げ方も含めてまだまだ改善の余地はあると思うのでこれからかな、と思っています」

投球フォームは力の効率がよく、右肘などに負担の少ない投げ方を模索している。先発投手として責任投球回数の5イニング以上を投げ、チームの勝利に貢献できるように登板を重ねる。

「1番」に入った打撃では4打数無安打。ロイヤルズの先発右腕、ルーゴに六回途中まで無得点に封じられた。ドジャースは最終回に4点を返すが5−9で敗れた。

「きょうはノーヒットでしたけど打撃のアプローチとして、いい結果を生むアプローチではなかった。バッティングとピッチングはそれぞれ同じ日にやりますけど、基本的に分けて考えるので、ピッチングはよくてバッティングはよくなかったのかな、という一日だった」

ロイヤルズとの3連戦の最終戦は、デーゲーム。6カード連続の勝ち越しをかけ、バットで勝利に導く。