【オールスターゲーム・公式会見】アトランタ/トゥルーイスト・パーク、7月14日(日本時間15日)
ドジャースの大谷翔平(31)が5年連続でファン投票選出されたオールスターゲームの公式会見に出席。15日(同16日午前9時開始予定)の一戦には、「1番・DH」でスタメンする。多くのメディアに囲まれ、矢継ぎ早に質問を受けた二刀流は、2度の右肘手術を受けた経験を踏まえ、健康にプレーできる喜びと感謝の思いを語った。
思い切り投げることができる。力いっぱいにスイングできる。大谷は、野球のできる喜びを改めてかみ締めている。オールスターゲーム前日。恒例の全選手が出席する会見で胸の内を明かした。
「今は本当に何回も何回も手術したりとか、本当にプレーできるだけで、こういうところでプレーできるだけでありがたい気持ちの方が強い。試合入る前もそうですし、試合が終わった後も、まずは何事もなくというか、無事に試合を終えて、きょうを終えられたっていうことに対して良かったなっていう気持ちの方が強い」
今や“メジャーの顔”になった。人気、知名度、実力。そのすべてがメジャートップクラスだ。会見には全選手でもっとも多くのメディアが集まった。
好きな野球を高いレベルで勝負する。名実ともに世界一の選手になった。ただ、ここまでの道のりは、決して全てが順調だったわけではない。メジャー1年目の2018年9月には1度目の右肘手術。翌19年には、左膝を手術した。20年はコロナ禍で投手復帰のプロセスに大きな制約がかかった。投手復帰を期したシーズンでは、2登板(1回2/39しか投げられなかった。バッティングの調子は上がらず、コロナ禍の短縮シーズンだったが、スタメンを多く外れ、出場は44試合(全60試合)で打率.190と低迷した。21年から二刀流として才能を開花させたが、23年9月に2度目の右肘手術を受けた。
二刀流への懐疑的な意見もあった。投打を両方メジャーのトップレベルでプレーすることは、自らに重圧をかけた。しかし、今は違う。
「若いころの方が、若いころっていうか、もう何年も前の方がそういうのも感じてたのかなと思う。年齢を重ねていくうちにそういうプレッシャーはもちろんあるんですけど、どんどんそっち(健康面)の気持ちの方が強いかなと思います」
かつては投球の強度を上げれば、痛みが出た右肘。今は、大丈夫だという安心感がある。一方でパワーピッチャーのこだわりを持ち続ける以上、右肘への負荷は今後も大きくなることは理解している。
「本当にありがたいなというか(健康で野球をできることは)当たり前じゃない、という気持ちの方が強いです。今日が終わったら明日、明日が終わったらまたその次っていう、本当に1日、1日です」
本格的な投手復帰は、後半戦から慎重に段階を踏むことは変わらない。「5回を投げて初めてスターター(先発投手)」と話すように今はリハビリの延長。責任投球回を投げる見通しを立てることが、レギュラーシーズン中での目標だ。プレーオフの10月には、先発投手として世界一に貢献するつもりだ。
「本当に2回目の手術を受けて投げられるのが幸せだなと感じる日々。練習から痛みなく投げられることのうれしさというか、そういうものを感じていますね」
最善と全力を尽くし、正々堂々と勝負する。最高峰のレベルで野球をできる感謝と喜びを感じ、尊さを理解しながら二刀流を貫く。
