「二刀流」大谷翔平、3回1失点&35号逆転2ラン

July 22nd, 2025

【ドジャース5-2ツインズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、7月21日(日本時間22日)

ドジャースの大谷翔平が「2番・投手兼指名打者」で出場し、投手では復帰後最多の46球で3回4安打1失点、打者としては初回に3試合連続の35号2ランを放ち、自らのバットで逆転し、チームの連敗ストップに貢献した。

今季6度目、球宴明け初めての先発登板では、初回にツインズ先頭バクストンに真ん中に入った2球目のスイーパーを左中間席に運ばれ、先制点を許した。

「ボール自体も甘かったし、いい打者なので逃さないなと思った。もちろん僕の失投だったのですが」

マウンドを降りると、今度はグラブをバットに持ち替えて打席に向かった。

四球で出塁した先頭のベッツを一塁に置いた第1打席、先発フェスタの高めチェンジアップを強振すると、打球は力強い軌道を描き、バックスクリーンに吸い込まれていった。3戦連発の35号2ランで、自らの一振りで逆転した。

メジャー史上、初回に本塁打を打たれ、自ら打った投手は過去に2人しかいない。大谷の一発は、1979年5月17日、フィラデルフィア・フィリーズのランディ・ラーチがカブス戦でマークして以来、3人目の珍しい記録になった。

6度目の登板は手応えとともに課題も残った。

初回はバクストンに打たれたスイーパーだけではなく、カット、スライダーも変化量が少なく、スミスの構えたミットからわずかに外れる投球が多かった。直球も最速99.1マイル(159.5キロ)をマークしたが、ゾーンの真ん中に入り、強打されている。

「全体的に甘かった。特にツーストライクからも甘かった。もう少し三振を取れる球を目指していたが、ゾーンの中の甘いところに集まってしまった」

ファールで粘られる場面も多く、初回19球、二回17球と速いイニングで球数が増えた。

「4イニング行きたかったが、球数がかさんでしまった。でもそれぐらい投げられたっていうのはいい点でもあると思うので、次以降、また伸ばしていけたら」と右腕は前向きに締め括った。