ドジャースとブルワーズが対戦するナ・リーグの優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)第3戦は、16日(日本時間17日)にドジャースタジアムで開催される。17日(同18日)の第4戦に先発する大谷翔平(31)が会見に臨んだ。米メディアからは、ポストシーズンで不調の打撃の状態や二刀流としての調整がバッティングに及ぼす影響について質問が飛んだ。一問一答は以下の通り。
(米メディア)
――左投手との対戦が多くなっていることで戦略的に調整や工夫は
「ラインアップの流れ的に僕のところでレフティ(左投手)が来るのは、そういう打線を組んでいると思うので、それはもう分かっていることですし、そこで1本をしっかり打てるかどうか。特にランナーのいる場面で、試合を大きく左右する場面もあるとは思うので、そこで打てるのかもそうですし、(2番の)ムーキー(ベッツ)以降に、ムーキー、テオ(ヘルナンデス)にしっかりといい形で、まずはつなげるというのが、一番基本的な役割かなとは思うので、しっかりとした打席を送れるように。打席のクオリティを高めていくっていうのが、まず最初にやるべきことかなとは思っています」
――初球をスイングする積極性を高めているのか、基礎的な修正はしているか
「基本的にはストライクをしっかり振って、ボールを見逃す。これはずっとシーズン中も言っていますし、今さら始まったことではないんですけども、それをシーズン中、ポストシーズンに関わらずしっかりと、さっきも言いましたけど、打席のクオリティをしっかりと高めていくというのが、そういうところ(打撃の修正)につながってくると思う。それが結果的にヒットになったりフォアボールをしっかり選べることにつながってくるかなと思っています」
――登板日、登板翌日は打撃の結果がなかなか残せていない。投球と関連は
「うーん、去年が逆に言えばあまりサンプル的に少ない、DHだけで臨んでいるシーズンではあったので、比較は単純にはできないですけど、もちろんね、やらないよりやっている方が体力的にきついっていうのはシーズン中も同じことではあるので。それが直接的に(打撃成績に)関係しているかどうかは、分からないですし、体感的にはそうではないかな、とは思っています。基本的には打撃に関してはやっぱり自分の思っている構え方であったりとか、技術的な部分がしっかりしていないと結果に結びつくのは難しい作業ではあるので。ピッチングは、自分がやれることをしっかりやれば、いい結果が生まれてくる可能性が高いので、あんまり(ピッチャーをやることは打撃に)関係はないのかなとは思っています」
――ドジャースに入ったことを振り返ってどう思うか
「2年目ですけどね、こうやって2回目のポストシーズンも出られて、ここまで勝ち上がってこられているので、まずそれに感謝したいですし、シーズンもいろいろな選手と、去年とも違うメンバーで臨んでいるシーズンですけど本当にチーム一丸となってここまできているので、この先もね、1試合でも長くできるように頑張りたいなと思っています」
――監督が登板後の打席は結果が残せないと言っていたが、二刀流の影響はあるか
「さっき言った通りですね。はい。同じ質問なので。はい(笑)」
――昨季はDH専任で二刀流のブランクがあったことが、調整の難しさにつながっているか
「うーん、どうなんですかね。あまり関係はないのかなとは、体感では思っている。シーズンの後半もスケジュール通りにきて、打席もそれなりの感覚では送れてはいた。さっきの質問と同じ答えにはなるんですけど、あまり関係はないのかなとは感じています」
――佐々木朗希(23)の成長、プレッシャーのかかる場面で投げてる姿をどう感じているか
「1年目で難しいところで、(右肩負傷の)リハビリから帰ってきて、中継ぎに配置転換されて難しいシチュエーションだとは思いますけど、本当に頼もしいピッチングを毎試合、毎試合してくれているなと思います。守っているみんなもそうですし、ベンチにいるみんなも信頼して送り出していると思うので、安心して見ていられるなとは思っています」
――山本由伸(27)が長いイニングを投げた。大谷は体力的にどれくらいいけそうか
「もちろん2人(スネル、山本)が素晴らしいピッチングでしたし、本当に頼もしいピッチングだったので、僕もそれに負けないぐらい長く投げられれば素晴らしいなとは思いますけど、長いイニングを投げるより、まずはやっぱり、最少失点でゼロに抑えていく。それを中継ぎ、もしくは後ろにつないでいくっていうのが一番大事だとは思う。一番大事なのは先制点を与えないということが、まず先発投手にとっては大事なことじゃないかなとは思っています」
――ポストシーズンで活躍しているテオ、キケの打席について
「テオに関しては、いいところでヒットもホームランも、昨日もそうでしたけど、本当に大きいところで打ってくれている。キケは、決めるところもそうですけど、フォアボールだったり、ランナーがいないところで、ダブル(二塁打)もしくは長打でしっかりとスコアリングポジションに進んでいく。そういうチャンスメークに関しても素晴らしい働きだとは思うので、本当に頼もしい打線の中で本当に切れ目がなくなる。そういう役割かなと思って、頼もしく見ています」
(日本メディア)
――NLCS第7戦でリリーフ登板する可能性、その際、登板後に外野手にまわる対応などは
「現時点では第4戦の先発と明日の第3戦のオフェンス面にしっかりフォーカスして臨みたい。その先は特には考えていないし、行けと言われれば行く準備だけできれば、十分かなと思います」
――2度目だからこそ、ポストシーズンで感じることは
「特に大きく去年と変わったというのは、もちろんないです。短期決戦はメジャーリーグのポストシーズンだけではなくて、(WBCなど)それなりにやってはいますけど。そこまで大きく違うなという印象はない。本当に一戦一戦、負けが許されるわけではないですけど、一戦一戦集中して臨んで、本当に次につないでいくということがみんなでそういうゲーム運びができればいいと思っている。去年と大きくそこまで感覚的に変わったことはないのかなと思います」
――ロバーツ監督の「このままの調子ではワールドシリーズに勝てない」という発言について何を思うか
「逆にいえばね、打てば勝てると思っているのかなと(笑)。打てるように頑張りたいと思っています、フフッ」
――山本の好投の感想と登板へ鼓舞されるか
「本当に素晴らしい出来だった、文句のつけようがないピッチングだったと思う。由伸のピッチングを見ながら、スネル、グラスノーもそうだと思いますけど、自分が投げる時のゲームプランであったり、再確認するようにゲームを見ていた。球数は最後は100球を超えていましたけど、最後まで(投球が)変わることなく、本当に安定した素晴らしいピッチングだったのかなと思います」