大谷、緊急登板で剛速球ショー&自己最多11球の100マイル超

September 6th, 2025

オリオールズ2-1ドジャース】オリオールズ、カムデンヤーズ、9月5日(日本時間6日)

ドジャースの大谷翔平が、オリオールズとのシリーズ初戦で腰の張りで登板を回避したタイラー・グラスノウの代役としてマウンドに上がり、3回2/3で70球を投げ、無失点に抑える力投を見せた。

大谷は、自己最多となる11球の100マイル超をマーク。四回には先頭ライアン・マウントキャッスルに二塁打を許し、暴投で三塁に進塁されたが、続くコルトン・カウザーとエマニュエル・リベラを連続三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。最速は101.5マイル(約163.3キロ)で、6月に記録した自己最速101.7マイル(約163.7キロ)に迫る数字だった。

ロバーツ監督は試合前、「翔平はやる気十分で、体調もいいと言ってくれた。トレーナー陣も問題なしと判断した。何より本人の強い意思があった」と起用理由を説明。

大谷はこれが今季12度目の先発で、防御率は3.75に。打者としても137試合で打率.279、46本塁打、87打点を挙げ、ナ・リーグMVPの有力候補になっている。投手復帰は6月中旬から始まり、登板間隔を空けながら徐々にイニング数を増やしてきた。

大谷はここ数日、体調不良だったため、ロバーツ監督は無理をさせず四回途中で交代。一方、登板回避したグラスノウは前回のダイヤモンドバックス戦で今季最長タイの7回を投げていたが、ピッツバーグからの移動中に腰に張りが残っていたため大事を取った。

指揮官は「数日後には再登板できるだろう」と見通しを語った。グラスノウは14先発で1勝にとどまるものの、7月に右肩炎症から復帰して以降は防御率3.02、50回2/3で58三振と安定した成績を残している。