【ジャイアンツ1−2ドジャース】サンフランシスコ/オラクルパーク
ドジャースの大谷翔平(31)は2度目の右肘手術から復帰後5度目の先発に臨み、最長となる3イニングで36球を投げ、1安打無失点、1四球、4三振と好投した。最速は99.9マイル(160.8キロ)をマークした。「1番」に入った打撃では、4打数無安打、2三振だった。ドジャースは連敗を7で止めた。
体の動きを加速させるようなスムーズな投球フォーム。パワーピッチャーとして戻る。強い思いを体現し、自らを試すようにスピードボールを投げ込んだ。大谷は、一回で12球中、9球が直球。3者連続三振を奪う、圧巻の立ち上がりだった。
「きょうはストレートでいけそうな雰囲気だったので、どんどん投げました。そうじゃないときは変化球でしっかりとカウントも空振りも取れる。どちらを選択してもいけるというのが理想的だと思うので、きょうはその中で直球を多めに選んだ」
二回は四球を与えるが、打球を外野に飛ばさせず。三回は2死から単打を許すが、二塁を踏ませず前半戦ラストマウンドを無事に完了した。同地区のライバルを圧倒したピッチングは、勝利につながった。
7連敗中のチームは二回にはコンフォート、パヘスの連打からエドマンのセカンドゴロの間に先制点を挙げた。1−0の六回にはキム・ヘソンのレフトへのタイムリーヒットで1点を追加した。最終的に2−1の僅差で連敗を止めた。
「惜しい試合もあったと思いますし、昨日も劣勢の中で追い上げて、最後惜しいところまではいけたので(7−8で敗戦)。必ずしも悪い試合ばかりではなかったかなと思いますし、この1勝をきっかけにまた連勝できればいいんじゃないかなと思います」
復帰後最長の3イニングを投げ、着実にステップアップしている。後半戦でも慎重に球数とイニング数を増やす見込みだ。10月のプレーオフを見据え、5イニング以上を投げるために段階を踏む。
「球数もある程度少なめ(36球)に3イニングを投げられたので、いい進歩だった。チームがなかなか勝てていない中で先制点をあげなかったのが良かったなと思います」
13日(日本時間14日)オールスター前のラストゲーム。連勝で前半戦の締めくくりを狙うマウンドには山本由伸(26)が上がる。大谷はこの日、4打数ノーヒットに終わった打撃で勝利に貢献する。
