大谷翔平が日本のファンに“公約”勝利と開幕戦ホームラン

March 14th, 2025

山本由伸(26)と佐々木朗希(23)と3人で並んだ会見。センターマイクの前に座ったのは大谷翔平(30)だ。ファンの期待はホームラン。十分に分かっている。だが、大谷らしく謙虚に正直に語った。そこにあるのは、チームの勝利を最優先にするいつもと変わらぬ姿勢だ。

「打者にとって本塁打というのは最高の結果だと思うので、その結果を出せれば素直にうれしいですけど、まだ打順は決まっていないですし、言われていないので、どこを打つかは正確には分かっていない。そこ打順の仕事をまずしっかりできれば、最大の目標は勝つことなので、そこに対しての自分の仕事ができればいいんじゃないかなと思います」

オープン戦は主に「1番・DH」に入った。日本のメディアとファンが期待する“予告ホームラン”のコメント。大谷も、おそらく察しがつくはずだ。だが、相手のカブス、さらに先発する今永昇太投手(31)に敬意を払いながら答えた。

「僕自身、(日本に)帰ってきたのも久々ですし、プレーするのも久々ではあるので、そこで日本人の対決を楽しみにしていますし、そのほかの素晴らしい選手と対戦できることを楽しみにしています」

例年、オフには一時帰国するが、左肩の手術と右肘のリハビリ、さらに第一子を妊娠中の真美子夫人(28)の体調に配慮して、昨オフはロサンゼルス近郊で過ごした。日本でのプレーは2023年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)以来。街中の広告、テレビCMなど大谷があらゆるところに出現する“お祭り”であり、野球ファン大注目の一大イベントだ。日本での人気と知名度はカブスより、ドジャースがやや優勢かもしれない。だが、カブスには大谷と同学年で仲のいい鈴木誠也(30)もいる。そして、メジャーリーグには個性的で能力の高い選手が存在する。大谷自身が自分だけではなく、メジャー全体と野球界に気を配っている気持ちが、会見からうかがえた。

2023年9月19日に受けた2度目の右肘手術。当初は今回の開幕シリーズの凱旋マウンドで投手復帰を果たす心づもりでリハビリを続けてきた。そして、ファンにとっても大谷にもそれが最高のシナリオだった。しかし、昨年のワールドシリーズ第2戦で負傷した左肩の手術を受けた影響などもあり、投手復帰の調整ペースを落として来日。だが、心配無用の頼もしい言葉を伝えた。

「(右肘のリハビリが)プラン通りきていたので逆に言えば、順調にきていたために少し空けてもいいんじゃないかという(球団の)判断じゃないかなと思うので、僕自身は納得していますし、このシリーズに向けて打者を優先的に仕上げる期間というのがあったので、体力的にも精神的にもよかった、いい期間だった」

大谷はシーズンを通して、フィールドでの打撃練習はほとんど行わない。日本のファンはWBCのときのように試合前練習で豪快なフリー打撃の披露にも期待が高まるかもしれない。大谷がチームのフリー打撃に登場したら超レアなラッキーシーン。最高のホームランとチームの勝利を目指して、世界の「SHOHEI OHTANI」が東京ドームの打席に立つ。