大谷翔平、自身のボブルヘッド・デーで3号サヨナラHRで8連勝

April 3rd, 2025

<ドジャース6X−5ブレーブス>

千両役者が決めた。大谷翔平(30)はブレーブス戦の5−5の九回1死でセンター左へ、3号サヨナラホームランを放った。自身のボブルヘッド人形配布デーでまさに主役を演じた。「1番・DH」で5打数3安打1打点。チームは1955年以来、球団史上で70年ぶりの開幕8連勝、本拠地がロサンゼルスに移転した1958年以降で球団記録を更新する開幕8連勝を飾った。さらにデータサイト「OptaSTATS」によれば、6度の逆転勝利を含む開幕8連勝は史上初の快挙となった。

「きょうに関してというか全部ですけど、中継ぎ(投手)が踏ん張って打線に対して奮起というかチャンスを与えてくれているのかなと思うので、そういう結果が後半の逆転につながっているなと思います」

二回までに5点をリードされる苦しい展開。先発左腕、スネルが4回5失点でKOされるが、リリーフ3投手が無失点投球で継投し、打線に流れをもたらした。八回にはマンシーが2点タイムリーで5−5の同点に。「きょうはタイ(同点)になった時点でうちの流れなのかなという雰囲気でいったのでどちらかというとマンシーの打席の方が難しかった。あのヒットがチームを救ってくれた」と仲間の一打をたたえた。

“大谷デー”で主役となった。今季は異例の5度の大谷関連で来場者プレゼントが企画されている。この日は第1弾となるMVP記念のボブルヘッド・デー。開門前から、ゲートの外には長蛇の列ができた。先頭の米国人ファンは、早朝5時過ぎから並んだという。昨年までは来場者4万人という限定数だったが、この日は全員に配られた。それも大谷効果によるスポンサーが、絶大な広告効果を実感しているからこそ。打席に向かう前には「観客席の後ろの方から、ボブルヘッド・デーなんだから、ホームラン打てよ、みたいなことをいわれたので打ててよかったな、と思います」と笑った。

「そういう日をつくってもらって打てるというのは、選手にとって本当に特別なことじゃないかなと思うのでいい夜だったなと思います」

MLBで開幕からの連勝記録は2023年のレイズ、1987年のブルワーズ、1982年のブレーブスの13連勝が最多。最高の流れで4月4日(日本時間5日)からは、敵地に乗り込みフィリーズ3連戦とナショナルズ3連戦に臨む。

試合前には、米国での開幕後2度目となるブルペン投球を行い、45球を投げた。先発投手としてのメジャー復帰に向け、経過は順調だ。